Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

読了本 2021/08

8月は16冊。夏休み積読解消フェスの成果があったの…か?

相変わらずのpanpanya先生風の奇妙な味。にしても、カステラ風蒸しケーキなる商品が本当にあるのだろうか…。僕らはpanpanya先生にだまされているのではないだろうか。

知人に勧めにくい推しの漫画家。この作品群を語れる友人が果たしているのだろうか、俺に…

再読。古本屋の配架を上から眺めてイラスト化したもの。古本屋考現学だと当時思った記憶がある。今は無き古本屋の姿もあり、そういう意味でも貴重な本。

この紀行文(JTBの観光文化という一般向けでない雑誌に連載されたものらしいが)のよさは、各々の町の蘊蓄語りに陥らずに体感した街を描きだしたことにある。それぞれがそれぞれに魅力的である。

オサム節が冴え渡るなあ!知識とか蘊蓄ではなく、体感も大事しなくてはと。(体感の一方で、知識も並列に大切にしたいのだが)

特集が、大森にあった古書店の店主についてだったので。そう。昔日の客の山王書房です。

シードルというかりんご酒のイメージ(太宰治〜津軽より)よね。そういえば売っているのは見かけるけれど、飲んだことはなかったな。
シードル/りんご酒の青森県内史を追いかけてあるので、なかなか面白い

星羊社のstockroomで購入。こういうタウン誌は一期一会だね。

星羊社のstockroomで購入。郷土玩具的な物への知識は無いのだが、デザインとしての面白さには目覚めてしまったような気がする。地域性とデザイン(それが風土なのか??)を考えてみたい。

同名タイトルの企画展図録。いい展示だったなぁ。

同名タイトルの企画展図録。この三人を並べるという…。多分、TOKYO2020がらみの企画展。

書籍中に再録された随筆「霜柱の研究について」が素晴らしくよい。巻末に付録として挟み込まれた名刺サイズのフルネルレンズは、そのまま本に綴じておこう…

LIXIL BOOKLETレスキューの1冊目。当時、機会を逸したのが残念な展示だったなぁ。

建築家タウトの高崎での日々。ドイツ時代の夢想家的なイメージとは違い、日本的特性を活かした落ち着いたモダン/デザインだった。こういう工芸が現代にも活きているといいのにな。

LIXIL BOOKLETレスキューの2冊目。
日本の特性を再構築する…というのが今でも必要なのではないかと。その再構築するのを自ずからできないのが極めて日本人的特性のひとつだなと。(浮世絵の再発見とか、読むと冬会館がある菊と刀とか。)
それにしても、タウトの夢想性と風土性を活かしたモダニズムが両立するという個性の源を知りたいものだと思う。今後の研究課題のひとつ。

断想的に。紀州の地霊(黄泉の国、植生、海洋志向)。叔父大石誠之助(大逆事件)、キリスト教信仰の父。イギリス風コテージ、アーリーアメリカンのバンガロー。ウィリアム・モリスのアーツ&クラフツ運動など。
川崎にも西村伊作設計の邸宅があるのだね。見てみたいな。

LIXIL BOOKLETレスキューの3冊目。
紀州の地霊を深く感じたような気がするのだが、それは俺だけの感性なのだろうか。しかし、文化学院、憧れるよねぇ。俺みたいな、無個性・無能が入校しても落ちこぼれるだけだろうが。

特集:廃線散歩。小特集:山高登追憶の東京。
小特集が気になって購入。特集はあくまでおまけ。
丸田祥三さんの相模運輸倉庫専用線の写真に驚く。なるほど、そういう取り方があったのね…。
エアキャビンから眺める旧横浜臨港線の記事も良い。アレって、高輪築堤の構造に似ているよね…。
山高登さんの小特集は、蔵書票が沢山見られて眼福でした。

テツではないのよ、テツでは…(強弁)。でも、近代化遺産としてのそれには興味があるなぁ。
旧横浜臨港線を空から眺めるためにエアキャビンに乗るのもアリかもなぁ…。
山高登さんの全貌をいまだに掴めない。編集した書籍や装丁した書籍なども追いかけてみる必要があるような気がしてきた…。

網野善彦と中沢新一(とその家族)の知の交感の姿。なんというか、中沢新一は中沢新一だし、網野善彦は網野善彦だった。感応するのも宜なるかな。そして血脈としての中沢家にも興味を持った。

盛ってる?とは思いつつも読んだ。「新ちゃんはいいなぁ。自由に書けて(超訳)」という台詞の初出はこれではないのか…探さなくては…

お誘い頂いて初めての歌舞伎鑑賞。その筋書(≒パンフレット)。観劇した歌舞伎の内容については別項で。きっと、また筋書は入手することになると思う。

養老先生の本を読んだことがなかったのと、夏休みにNHKで養老先生の番組があったのが読むきっかけ。
納得する部分もありつつも身も蓋もない表現に辟易した。その表現が、キャッチーにするが故の奇矯性があるのでは?という所に素直にその意見を受け取れない自分がいたように思う。
次、読む…うーん、難しいかなと。

自分が知っている子供の科学よりもずっと工作的な子供の科学だった。俺の頃は紙飛行機と電子工作なイメージだったなぁ。

レスキュー。こういう展示と書籍をおこなっていた、INAX(LIXIL)ギャラリー・INAX(LIXIL)出版は素晴らしさよ。なんで、どちらもやめてしまうのだろうか。
文化が痩せていくというのは、こういう所に現れるのだと思わされる。
せめて自分たちでギャラリーと出版の総括をおこなって欲しいと思うのだが。

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