いろいろ精神が弛緩しているが…気を取り直して
名称:光と影の絵師 小林清親展前期
場所:川崎浮世絵ギャラリー
入場料:¥500
期間:2024/09/14〜10/14(後期は10/19〜11/17)
見学日:2024/10/13
図録: なし
小林清親の画は浮世絵ではなく明治錦絵の内なのだとも感じた。加えて清親の光線画はやはり新版画の元なのだとも感じた展示だった。
小林清親に加えて弟子の井上安治と小倉柳村の作品も展示。
井上安治は清親の模倣者なのだなと改めて感じる。本当の意味でのオリジナリティのある光線画は少ないのではないか。それでも感じるものは我々にはあるし、敬愛する杉浦日向子さんもまた、何かを感じたのだろう。(このあたりは「YASUJI東京」を読むべきなんだよね。項を改めてブログを書きたい)
小倉柳村の作品を見て、どこかの企画展で見ているのではないかとも思ったが、どうなのだろう。詳細不明の絵師らしい。
とはいえブログを書くにあたり、過去のブログを検索してみると、2021年の太田記念美術館のオンライン展覧会に出てくる。ということは実物を見るのは今回が初めてなのか(ほかの図録も当たってみるつもり)。
小林清親の東京小梅曳船夜図、東京新大橋雨中図、九段坂五月夜、柳原夜雨、御厩橋之図、虎の門夕景、綾瀬川の夕陽、今戸橋茶亭の月夜、今戸夏月、御茶水蛍、池之端花火などはこちらの琴線に引っかかるものがある。まあ、ほかの展示と重なるのだろうが。
小林清親の展覧会をみたときに必ず感じ入るのが、暗渠がらみで東京小梅曳船夜図を見ることと、杉本章子の小説(清親が主人公!)で東京新大橋雨中図(小説のタイトルも同じ)を思いだすことだったりする。
まあ、杉本章子の時代小説は、連作短編あるあるだが、表題の東京新大橋雨中図以降の短編は力量が落ちるということ。これ、短編を連作化するときにあることなのだろうけれど。それでも嫌いではない。
後期も見にいきたかったが、このブログを書いている日(11/17)が後期の最終日。無念。
名称:爆誕!! かわさき100年物語(前期)
場所:東海道かわさき宿交流館
入場料:無料
期間:2024/10/11〜12/13
見学日:2024/10/13
図録:なし
ちなみに後期は場所を変えての展示。溝の口の川崎市大山街道ふるさと館で(11/30〜02/24)
川崎市が川崎市になるまでの都市形成史の話。工場誘致や大川崎市になるための合併の話など。
個人的に気になったのが、大横浜とのさや当て(日吉ね)とか、資料はなかったようだが、中原あたりの独立市構想とか(マジか!これ知りたい!)
味の素が鈴木商店系というのは初めて知った。で、かわさき以前は葉山に工場?があったみたいよ。葉山なんかにあったのかねぇ。
南武鉄道関係の資料や、合併期の市の資料などが展示。こういうの横浜の展示よりもいい感じに見えた…かな。