展覧会名:幕末の探検家松浦武四郎と一畳敷→HP
場所:INAXギャラリー
期間:12/2〜2/19
入場料:無料
見学日:2/19
ようやく最終日に行くことが出来た企画展。
松浦武四郎は幕末期の幕臣。北海道(当時は蝦夷地)の地理・民俗を調べた冒険家。『北海道』と名付けたのも彼。自分は山口昌男さんの著作を通して名前は知っていたので、この企画展の存在を知ってから是非に行きたかったもの。
最初にあげた地図は彼が探査し制作した北海道の地図。ケバ(毛羽?)描法という当時の最新の記述法を使った地図。これ美しいと思いません?写真だと色がくすんでいますが、実物はもっと綺麗。
地図愛好者はもっと評価しても良いんじゃないのかなぁ…
これだけではただあまり知られていない冒険家にすぎないけれど、彼の本領は冒険家だけにとどまらない。幕府瓦解後、(一時は新政府に出仕したこともあったけれど)市井に生きた彼は、好事家としての側面を見せるようになる。
中でも一番すごいのが一畳敷と言われる建物。わずか一畳の建物を建てるのに際し、各地の故事・由緒ある名所旧跡などの木片を勧進(!)して集めたこと。その数89。今回の企画展では実物大模型(写真貼付)を用意してあり、実際に中にはいることも出来るようになっていた。
勧進された木片も面白いのだけど、何よりこのスペースが面白い。『起きて半畳、寝て…』なんて言うけれども、このスペースが何より居心地が良い。住宅建築でも一時デッドスペースを使った狭い書斎が流行った時期があるけれど、何となくそれを思い出した。(呼び名があったのだけれど、失念。アジールみたいな感じの言葉…)
(追記2011/03/01、DENですね。ようやく思いだした)
ギャラリー階下のINAXブックギャラリーも超ステキ。その前をよく通ってはいたけれど、何かに入ったことはなく今回が初めて。自分好みの書店。欲しい本はたくさんあったけれど、我慢して今回はこの三冊。
今回の図録以外の二冊は以前より欲しかったもの。ようやく入手、デヘヘ。
じっくり読んでいくつもり。
企画展見学終了後、高輪台に移動、散歩して東京都庭園美術館で開催中の『20世紀のポスター[タイポグラフィ]』を見る予定だったが、急用発生につき離脱、ちと残念。