Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

2/12、森井荷十コレクション展(練馬区立美術館)

展覧会名:森井荷十コレクション展
場所: 練馬区立美術館(@練馬区・中村橋駅)
会期:1/8〜2/14
入場料:無料
見学日:2/12
図録:なし。リーフレットのみ入手。

川柳作家であり、サラリーマンでもあった森井荷十(1885~1948)が昭和初期に蒐集した、日本画の掛け軸、版画など小品約100点の展示。

一番の目当ては小林清親、井上安治。そして新版画集団のメンバーの木版画。(版画好き)
井上安治のそれは、見た瞬間に涙が出てくるほど美しかった。とある漫画で杉浦日向子が形容したように、『窓』。まさに『窓』。江戸の風情が残る東京の風景は、無論我々が見ることが出来ないように、森井荷十自身もみていないものの筈。どのような視点で眺めていたのか、気になった。サラリーマンといっても、我々の時代のサラリーマンと違い、森井は新興の都市生活者。どのようなノスタルジーを感じていたのかな。

鏑木清方の『朧駕籠』も美しかった。

ミニコーナー(無料だもの)だから正味30分ほどの見学でも十分。とはいえ、もう少し木版画を眺めていたかった…

美術館のある中村橋の街も散歩してみたい。いかにも東京西郊の街並み。

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