地元の小さな暗渠の脇に、小さな銘板が埋め込まれているのに気がつきました。
一枚には『下坂谷戸橋』、もう一枚には『昭和五十年三月竣工』と書かれています。
おそらく暗渠化される前には橋が架かっていたのですね。
そして暗渠化されるときに、橋の銘板を取り外し暗渠の脇に埋め込んだのでしょう。
生まれた場所の近くなので、当然橋の記憶もあっていいはずなのですが、覚えていません。
ただ川の脇の道路に歩道をつくる余裕がなくて、川の上に足場板(?)と金網を組み合わせた歩道があった記憶はあります。
金網の隙間から川の流れが見えて、足がすくんだ記憶はあるのですが…。
暗渠化された時期も不明ですが、昭和60年ごろにはすでに暗渠だったような記憶があります。
だからこの橋は長くは使われなかったのだとおもいます。
この写真をFacebookにアップした際に、コメントをいただきました。
『埋めるものあれば気づくものあり。先人も喜んでいますよ。』と。
そんな街の小さな記憶に気がついていけるようでありたいと、心から思います。