Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

11/10泉鏡花2館と大佛次郎。

まずは鎌倉。
鏑木清方記念美術館に「泉鏡花生誕140年記念 清方が描いた鏡花の世界」を見に行く。
泉鏡花とは関係ないが妖魚が展示。これは見に行かないと。
ひさかたぶりの対面。いわゆる清方美人画とは趣を異にするが、このエロティシズムは魅力がある。
他に鏡花の小説の口絵、表紙絵が多数。妖魚のイメージが強すぎて記憶にあまり残っていないw。

横浜に移動、元町裏のバルで食事。昼食なのに生ハムでワインを頂くという有様w。
元町厳島神社脇の湧水(生活用水として使われている)を同行者に案内しようとしたが、具体的な場所を失念。どうしても見つけられず。(また確認しないと)

次いで神奈川近代文学館の「生誕140年記念 泉鏡花展-ものがたりの水脈」を鑑賞。
清方記念美術館をみると割引になるのが地味に嬉しい。
新派と鏡花の親和性。
女系図に興味。
書籍の口絵・表紙絵が多数。こちらは清方にとどまらず、鰭崎英朋(なんと!)、橋口五葉、小村雪岱(日本橋だった…かな?)などなど。
ゲニウス・ロキあふれる作品群。主に逗子。草迷宮や春昼など。あのあたりをそういう舞台として使うのか!という気もする。作品を実際に読んでみなくては。
'80年代?に映画化された作品群の紹介。なぜあの時期だったのかねぇ。興味あるな。
昔の書籍の装丁の面白さ。決して今の装釘が派手というわけではないと言い切れるかな。

近代文学館の展示の内容の濃さにビックリ。展示スペースが広いのも理由のひとつだとは思うけれど…。文学探偵としてはなんども通う必要があるかな…。

つづけて霧笛橋を渡ってお隣の大佛次郎記念館に。
「90年前のメディア・ミックス<新聞・雑誌・映画> ―大佛次郎、登場―」をみる。
新聞連載の年表に驚く。一度に2〜3連載も当たり前。そして連載がとぎれた事がほとんど無い。凄いなぁ。
新聞小説しかり、映画しかり、ちょうど新しいメディアの登場機期にめぐりあわせた運の良さ。
次回の企画展の鞍馬天狗も気になるな、これ。

桜木町で軽く一杯。そのあとは鎌倉へ移動。
ヒグラシ→萬屋酒店→ヒグラシに戻る。
スーマーさんのライブがあったため。
沁みる歌声。酒を飲みながらその歌をじっと噛みしめる。

昨日のヒグラシ文庫のライブの様子。

とてもステキな一日だった。まるで夢の中。感謝。

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