名称:蒔田の吉良氏-戦国まぼろしの蒔田城と姫君-
場所:横浜市歴史博物館
会期:07.19~08.31
入場料:¥600(常設展込。企画展のみ¥300)
見学日:08.24
図録:あり。購入済¥1200
忠臣蔵の敵役・吉良上野介と同族になる吉良氏。東京・世田谷と横浜蒔田が本拠地。
室町期から小田原北条氏の活躍した時代が、それに当たる。
まずは蒔田城の立地。今の横浜共立女子高校のある場所。当時は横浜湊(入江)を望む台地の上。要衝。
吉良氏の繁栄ぶり。武蔵南部を確保。そして足利氏よりも血筋が良いので格式が高かった。(これが後に吉良上野介の高家につながるわけだ!)
家臣団には、後に保土ヶ谷の本陣・名主・問屋を務めた軽部(苅部)氏なども。(他に、江戸氏、喜多見氏、大平氏など)
崎(さき)姫伝説。「名残常盤記」。鷺草伝説など。(歌舞伎作品になりそうな感じ)
(直接吉良氏とは関係ないが)中世の蒔田(前田・真板とも)氏。鎌倉材木座の小代官、藤沢の大工の棟梁、藤沢の本陣を務めた一族になるとのこと。小田原北条氏の家臣山中氏との関係。(自分の中では別の話とリンクして驚いているという…)
杉山神社の別当寺・無量寺(蒔田城のすぐそば!)と頼朝の庶子・貞暁。(これまた、自分の中では別の話とリンクして驚いているという…)
結構盛りだくさんの内容だった。自分ひとりでは見落とした部分も多かったかもしれない。
名称:コレクション展「庶民の祈り -御札・御守のさまざま-」
場所:神奈川県立歴史博物館
会期:07.19〜08.31
入場料:コレクション展のため無料
見学日:2014/08/24
図録:無し。展示一覧表のみ。
当館所蔵の多様な御札・御守と、それらを保存しておくための札箱などを紹介します。また、江戸時代後期から長期間にわたって集積され続けてきた大量の御札・御守から、人々が神仏へ何を願ったのかをみていきます。
とにかく、御札を見たかった。三峯・御岳系の大口真神(オオカミ)の御札。さまざまなデザインの物があって驚かされた。
戸塚の富塚八幡の御札と版木のコレクションの多さ。今は色紙を切ったものにゴム判を押したようなものだけど、昔は立派だったのか…
大山寺・阿夫利神社、江ノ島、大雄山最乗寺、薬王院(高尾山)、比々多神社、寒川神社んなどなど、神社の地域的広がり。(ちなみに採集地は川崎市多摩区が多かった。これも地域性の一つかな?近年までそういう風習が残っていた/古い民家が残っていたと見るべきか…)
祈願内容の種々さ。火伏、盗賊除け、厄除け、豊作祈願、安産・子育て…なかには養蚕守護(おお!日本のシルクロードにつながる…か?)や地震除けなんてのも。
シンプルな展示なので、説明がほとんどないのは残念。読み解けないね…
引用したtweet。実物を眺めてみたけど、全く判ぜず。何と書いてあるのかな…
御札のコレクション展はもう見たかのぉ?「戸隠神社牛玉宝印」という御札は必見じゃぞ。カラスや龍の絵で文字が書かれているのじゃ。なんと書いてあるのじゃろう?答えは火曜日じゃ!
http://t.co/EC3IbXIjUE pic.twitter.com/zy8Ym4lAb7
— 神奈川県立歴史博物館 (@kanagawa_museum) 2014, 8月 24
名称:横浜市広報ポスターにみる昭和40年代
場所:横浜市史資料室・横浜市中央図書館
会期:2014.07.23〜2014.09.15
入場料:無料
見学日:8.24
図録:なし。展示物一覧表あり(市史通信に当該特集あり)
昭和40年代、経済的成長・人口増加のなかで生まれた歪みを是正しようとした市役所の広報ポスター群の展示。
公聴会の開催、ネズミ・害虫の駆除、環境保護、災害、福祉など、ありとあらゆる広報ポスターたち。
デザイン的に素晴らしいのだが、このデザインは外注なのかな?市役所内でデザインを担当する部署があったのかが、気になるところ。
当時の問題を示す写真群も展示。気になったのが、食品価格の高騰(オイルショックがらみかな?)に対応した動きの写真。市内の小売業者に販売組合を作らせ、市がそこに補助金を投入して共同購入を行わせて価格安定をはかるという施策。
公がそこまで行っていたのか!という驚きと、(市内にあった)公設市場の意味合いも、わずかに把握できたような気がする。
とにかくデザインの素晴らしさと、当時の市政の問題点がよく見える展示でした。
三カ所を巡ったあとに、直会として喉を潤す予定だったが、時間が中途半端でそのまま帰宅。家飲みで気を紛らわす。