というわけで2014ベストを。
音楽や映画、演劇・芸能は今年は(も)パス。
ますは書籍。読んだり、購入した本は多かったけれど、今年の新刊となると結構少ない。
幕末の本草学者で、幕府の職員としてパリ万博に出張したり、そのまま明治新政府に仕えて殖産興業に尽力した人物の硬軟聖俗取り混ぜたスクラップ帳。
何度見ても見飽きないし、コレクション(もしくはアーカイブ)し続けることの意義を再認識させられた一冊。
ご存じクラフト・エヴィング商會の同名展示の図録でもある一冊。
企画展と共にこの本も素敵な一冊。自分にとっては家宝級です。
我が敬愛の歌人・水原紫苑さんの書籍。
文学における桜の意味の変容を追いかけた物。
(このジャンルでは櫻史という有名な本があるけれど、二番煎じでは全くない)
現在のJ-POPや、国家に管理された桜に対する意識論まで踏み込んだ本でした。
番外編
特集:フィールワーカーになる
自分の立ち位置を測るキーブックになりそうな特殊でした。
続けて企画展を。
○星を賣る店 クラフト・エヴィング商會のおかしな展覧会@世田谷文学館
(→ブログ)
やはりこれが一番かなぁ。目に対する至福、その世界を追体験できる街並みの再現など、幸せな展示。ああ、その街並みの中で暮らしてみたい…
○ディスカバー・ディスカバー・ジャパン展@東京ステーションギャラリー
(→ブログ)
'70年代、国鉄が官民一体で盛り上げたキャンペーンの回顧展。
その功罪も含めて取り上げてあるのが素晴らしかった。
(ディスカバージャパン以降のキャンペーンについてもっと知りたかったかな。今後に期待。)
○大おにぎり展@横浜市歴史博物館
(→ブログ)
おにぎりひとつで、これほどの展示ができるとは!
横浜市歴史博物館はこのスタンスで、これからも突き抜けた展示を目指して欲しいw
○番外 魅惑のニッポン木版画@横浜美術館
(→ブログ)
木版画好きであっても、膨大な情報量を処理できず思考停止した展示でした。
いい展示だったし、好きな版画家も作品も見られて幸福だったけれど、自分の勉強不足も痛感させられた展示でした。
blog化しなかった物をいくつか列記。
05.31桂米團治独演会(鎌倉芸術館)
10.26しでんちゃんフィールドワーク(神奈川〜高島町)
10.26三井物産横浜支店生糸倉庫のフィールドワーク
09.14スーマーさんのライブ(旧バラ 荘)
09.23ツブヤ大学 ツブヤ大学的「東京」考現学(3331 Arts Chiyoda)
行けなかった展示は
鏑木清方(千葉市美術館)、吉田初三郎(名古屋市博物館)、葛飾探偵団(葛飾区郷土と天文の〜)、川上澄生(武蔵野市吉祥寺美術館)、ブルーノ・タウトの工芸(LIXILギャラリー)、渋沢敬三屋根裏博物館(埼玉ほか)など。
スポーツ観戦、映画鑑賞は0、新作のCD/iTunesの購入もなし。
古典芸能も0ですか…
いくつかお誘いを受けたイベントも仕事/体調不良で当日ドタキャンしたものも多かったなぁ。
来年は、もっと面白そうなヒト・コト・モノ・バショに出歩くような年にしたいですね。