Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

10.3 鎌倉からはじまった。1951-2016 PART2 1966-1984 発信する近代美術館

名称:鎌倉からはじまった。1951-2016 PART2 1966-1984 発信する近代美術館
場所:神奈川県立近代美術館 鎌倉館
会期:7.4〜10.4
入場料:¥1000
見学日:10.3
図録:なし?

閉館となる神奈川県立近代美術館鎌倉館を3部構成で振り返る展示の2期目。
一期目も見学済み。

時期的には行ったことのない時期(行ったことはあるような気もする(家族と?遠足で?記憶にはない))。

ポンチ絵のワーグマンの水彩画。日本人妻を描いたもの。

五姓田義松の絵。初めて見ましたがな。横浜の人なのね。神奈川県立歴史博物館の展示も見にいくべきかなぁ。

青木繁の下書き?三枚組。こんな絵もコレクションしているのか

荻須高徳のフランスの街の風景画。ユトリロかとおもいましたがな。

中村不折、村山槐多。つーか、洋画系はわからんよ。後半の現代美術系になればなるほど。岸田劉生(龍子像ですぜ!)とか村山槐多とか棟方志功(これは別館の版画)とか、知っていても、あえて見にいこうとは思わないような方々の作品も見られたのは収穫。こういうのがコレクション展の意義であるのかもしれない。

鎌近開館前に伊勢佐木の湘南デパートで、複製美術展(要は絵画の印刷コピー)を開催したらしいのだか、湘南デパートって?どこ?要研究。

鎌近が登場する文学作品というビデオを放映していた。7分程度だが、なかなかのもの。

鎌近の新館。構造がどうしても思い出せない。2Fに上がる階段は一つだけだったかな。
東北大震災がらみだったか、耐震性に難ありで展示には使用しなくなったのは残念。
本館と新館の並ぶライン*。ガラスウォールの美しさ。水の上に浮かぶような展示室。嗚呼。

*本館のピロティ部の柱と、新館のガラスウォールが一列に並んでいる。小さな統一感。

鎌近、近美葉山の開館・閉館に使われている吉村弘の音楽。CDはミュージアムショップでも売っていた。(3期の時に買おうと思う)。調べたら、雨と休日でも販売しているみたい。さすがだ。

あとからFBで知ったが、喫茶室の焼きプリンが絶品らしい。毎日はないらしいが、これは食べてみたい(花より団子かw)。

別館に移動。こちらは版画の展示。

江戸時代の鯰絵(見たな、これ)!玄々堂なる人物・銅版画(綺麗)、小林清親、川上澄生、畦地梅太郎、恩地孝四郎、谷中安規、藤牧義夫(企画展みたぞ!)、野中ユリ(企画展みたぞ!)。
ああ、眼福ですがな。そしてやはり木版画は自分の好みだと再認識。

魯迅に連なる中国の版画。政治性(魯迅だものね)。コレクターは内山書店の内山氏。神保町の中国書籍を扱う店舗の主人。魯迅ともお付き合いがあったのか。納得。

川西英という、神戸の風景を版画に描いた方の作品が目を引いた。横浜の(版画家ではないけれど)柳原良平さんを思い出した。

そして今回も展示そのものだけではなく、建物に目が行く。最後に新館も含めた建築ツアーを開催してくれないかなぁ。

本館の解体は免れたようだが、利用方法や耐震補強をおこなうための法改正(県レベルでいいらしいのだが)がどうなるのか注視しなくては。

そして10.17より最後の企画展。「鎌倉からはじまった。1951-2016 PART3 1951-1965 「鎌倉近代美術館」誕生」 がはじまる。必ず行かなくては(タダ券利用とちゃんとお金を払っての2回は、必ず。)。

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