Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

11.21小田原ブックマーケットと川崎長太郎の一日。

小田原へ。小田原ブックマーケット という一箱古本市へ。
主催者、出店者ともに鎌倉のアレでお世話になった方々。ご挨拶を。(あとは今年大変お世話になった方にもご挨拶。12/15を楽しみにしておりますよ!)

なんつーか、当事者ではなくただのお客としてくると、こんなにも愉しいイベントなんだな、と。いや、運営も愉しいのだけれども、ただのお客も本当に愉しい。

今回の衝撃はこれ。

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スタッフによる出店。これって鎌倉で自分の肝煎り企画(しかも3年間も!)。
自分のやってきたことが、間違ってなかったと思うことができた瞬間でした。
(って、当日は気がつかなかったのですがw)

運営のみなさん、出店者のみなさん、お疲れ様でした。十二分に楽しむことができましたよ。

各拠点、まちなか会場を巡りながらたどり着いたのが、小田原文学館。
ここで、私小説家・川崎長太郎の展示をやっているのだ。

名称:没後30年特別展 川崎長太郎の歩いた路
場所:小田原文学館
会期:10/10〜11/29
入場料:¥250
見学日:11.21
図録:なし?充実した資料集を頂く。

基本は写真と書籍と原稿。
トタンでできた物置小屋暮らしをしながら、小説を書き続けた人。
同じ(様に見える)私小説家の葛西善蔵を批判した文章があるのに、驚き。
川崎長太郎に言及したつげ義春(ああ、なんとなくシンパシーがあるのだろうな)の書籍の付箋。

物置小屋を再現した様子。

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頂いた資料にある、中山義秀(友人だったらしい)の文章がとてもよい。

代表作の抹香町ものは読んでみようとは思っているが、なかなか機会がない。
これを機会に読んでみるのもいいのかもしれないな。

せっかくなので、小田原を歩いた写真からいくつか。

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途中で見つけたコーヒー豆店。タイポグラフィに注目。
建物の色もコーヒー色。
あと、脇にある宮小路の看板。もとは小田原の歓楽街の一つだったようで。
加えてこの奥に川崎長太郎の生家があった模様。
タイポグラフィまでは、自分のセンサーが働いたのに…。宮小路までは気がつかなかったな。

Photo

小田原文学館の建物。
古い洋館で、ちょっと気になって調べたら、明治の元勲・田中光顕の別邸だそうで。
そういえば、小田原も政財界の大物の邸宅が多いものねぇ。

あとは写真に収めることはできなかったが、途中で見つけた開渠が気になって調べたら、箱根板橋から取水した用水路の分水の模様。詳細がわからないので、今後研究の対象にしたい。

#今日の戦利品 楽しい小田原行きでした!

今回の戦利品。結構満足。
ただし中途で背筋を痛め(新しいカバンのせいか?)、他の予定をキャンセル。スゴスゴ帰ることに。

とはいえ、満足な一日。感謝。

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