Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

20181123鎌倉ゆかりの芸能と儀礼

名称:鎌倉ゆかりの芸能と儀礼
場所:神奈川県立歴史博物館
会期:10.27〜12.9
入場料:¥900(企画展のみ)
見学日:2018.11.23
図録:あり。購入。¥1500

神奈川県立歴史博物館の「鎌倉ゆかりの芸能と儀礼」展を見にいく。

鎌倉の芸能・儀礼というと御霊神社の面掛行列ぐらいしか思いつかない程度の知識なのだが、興味深いものを見られたように思う。もともと面掛行列の異相の面には興味があり、日にちさえ合えば見にいきたい鎌倉の祭りの一つでもある。

異相の面の意味性を知る事は浅学の自分には無理な事だろうが、異相の面をじっくり観賞できただけでも、よかったのではないだろうか。滑稽なのか、異相故の忌避の対象になるのか、よくわからないが。

鎌倉という地域にとどまらず、相模国内のそれらも取り上げられていて、鎌倉文化の影響下にある地域というものについて考えさせられた。相模国だけではなく、伊豆や武蔵を含めた東国として考えねばならぬのだろうな。

湯花神楽も取り上げられていて、これも興味深い。県内の分布図が掲げられていて、地域的な偏りに注目したい。そして職掌系のはなしも。

(県内では、鶴岡八幡宮の職掌8家(しきしょうはっけ)・神楽男(かぐらお)と呼ばれた、当時この神楽の奉仕をされていた家(神社)があり、神楽を継承されております。佐野系・吉田系の2系統に分かれており当社は吉田系を継承しております)〜相州藤沢白旗神社HPより

職掌系以外の湯花神楽もあって、それらの分布を見ているのも興味深い。
(このあたりの話って、昔の横浜検定で設問があった記憶)
つーか、この話は興味を持ってくれる方はいなさそうな気がしてきた。

個人的には陵王の面を見る事ができたのが収穫。なるほど、ああいう面なのね。なぜ陵王なのか…今度、本人に尋ねてみよう。

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