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好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

カメラが撮らえた横浜-古写真にみる開港場とその周辺-@横浜開港資料館

名称: カメラが撮らえた横浜-古写真にみる開港場とその周辺-
場所:横浜開港資料館
入場料:¥200
期間:4/27〜7/15
見学日:2019/06/09
図録:なし

明治期の開港時の古写真を通じて、横浜を振り返る展示。
展示スペースの関係でコンパクトな展示なのは変わらず。
神奈川県立歴史博物館の横浜浮世絵ともある意味関連するような展示でした。

写真の撮影場所と方向を地図に図示してあるのは素晴らしいと思う。古写真の場合は、撮影場所と方向、そしてなにが写っているかを読み解く(興味の対象以外のものも含めて)のが大切なのだと思うので。

ベアトの写真帖。こちらでも貞秀の浮世絵(パネル)。写真と比較させるもの。州干島(参道の写真はよかったな)・十二天遠景・外国人遊歩新道(ミシシッピ・ベイ=根岸湾)などなど。だいたい神奈川県立歴史博物館の展示とはリンクする。ミシシッピ・ベイの写真はよく見る写真だけど、結構見飽きないぞ、これ。

山手の丘から関内〜吉田新田方向を写した二枚の写真がよかったな。大きく引き延ばしてパネルにしてある。夏と秋の違だけなのに、建物の様相が違って見える。まさに普請中。

貞秀の浮世絵、パネル(実物ではない)が、最初の版と改正版を並べて展示。これは実物でも比べてみたかったな。

他、神奈川宿、鎌倉、八景、生麦(事件の場所を)、江ノ島などなど。
ベアトの写真帳。そこに架かった文章を翻訳して展示。結構興味深い。とくに生麦のものが。

中村川と堀割川の分岐あたりの写真。これも、今では思いつかないぐらい田舎の風景。そう、横浜は田舎だったのだ。(苫屋の煙[E:#x266A]だものねぇ)

吉田新田と派大岡川のあたりの写真。やはり埋立地なんだよね。堤防というか堤がある。

根岸競馬場の写真。谷を埋めて馬場をつくってある。千代崎川の水路が見えないか…と目をこらしたが確認できず。

神奈川県立歴史博物館の浮世絵と開港資料館の古写真。どちらも横浜の古い景観を知ることができるいい展示だった。

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