Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

2019/7/15渡邊庄三郎が生み出した新版画@大田区立郷土博物館

名称:渡邊庄三郎が生み出した新版画
場所:大田区立郷土博物館
入場料:無料
期間:2919/7/2〜7/31
見学日:7/15
図録:なし

大正期に浮世絵的な手法で版画を再構築した新版画の版元・渡邊庄三郎。その作品群を紹介したミニ展示。
来年は大田区立郷土博物館で大規模な川瀬巴水の回顧展がまた開催されるらしい。(2012と2016にも開催。’12は行ったはず)

川瀬巴水の最初期の作品をはじめ、伊東深水、高橋松亭、フリッツ・カペラリ、エリザベス・キース、チャールズ・パートレットなど約30点を展示。

気に入ったのは、バートレットのIWABUCHI、ISOGO(杉田湾が奇麗に)、伊藤孝之の小台の渡し、月島の夕照あたりかな。外国人絵師の作品はあまり見た記憶がないので、こういうのはうれしいね。

絵師の腕前よりも彫師・刷師の技術向上が大きかったようにみえた。資金を用意しプロデュースして販路を確保する人がいて、才能のある絵師、技術を上げる彫り師・摺師がいて…。もちろん大正期のツーリズムの広がりという要素もあるけれど、良い時代だったのだなぁ。

常設展も面白い。発掘物による大田区の歴史、馬込文士村、藁細工(大田区の有名な産物だったらしい)、海苔、民俗、町工場、六郷用水(二ヶ領用水も含めた詳細地図)、玉川水道など。

この日は、西馬込にバスを使うルートを選んだけれど、このルートは使い勝手が良いと感じた。もうひとつ、西大井から徒歩で中延→西馬込も。

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