Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

読了本2020/11

11月は12冊。先月より多いぞ。結構読めたのだな。まぁ、駆け込みで冊数が増えた気もするが。

グラフィック社
発売日 : 2020-10-08
蒐集と分類。そして名付けの妙。撮影場所を想像できる写真もあるなぁ。特にあの藤は…w

路上園芸学会と名乗り活躍中の村田さん。以前、星羊社さんと暗渠マニアックスさんとご一緒に街歩きさせて頂いたのだった。
あの藤の話は猫綱の黒歴史なので特に秘しておきたい。ええ、もう…

神奈川県立歴史博物館の同タイトルの図録。大判。
ふたりのコレクターのインタビューが掲載されているのだが、これが結構面白い。

特集の東京名物評判記は時代を感じるなぁ。後半の東京路上名物評判記(路上観察学会メンバーたちによるの路上観察の合評会))がなかなかいい。

特集の選者に中川六平さんの名が。
そして広告批評って広告の批評を通じて時代を読み取っていく雑誌だったと思うのだが、この特集は広告とは一切関係なく、世相を斬る特集になっている気がした。
広告批評ってある種のプラットホームだったのかな?なんて、今更。

Kindleにて購入。にわか川崎長太郎フェア開催中なので。久しぶりの文学探偵稼業だよ!

著者 : 町田洋
祥伝社
発売日 : 2013-08-09
不思議な味の漫画だった。(嫌いではない。むしろ好み)'80年代のSFマガジンにたまに掲載されていた漫画を読むような気分になった。

80年代のSFマガジン→須藤真澄の作品でした。日常幻想系とでもいえばいいのか。
絵柄は、ぱっと思い出せないのだがいろいろな漫画家の影響は受けていそうな気がするね。

爆笑しながら読んだ。二次創作界隈は俺の範疇ではないのだが、普遍的にオタクSNS界隈ではよくある感じの雰囲気をうまく捉えているような気がする。

コロナで中途休館になった企画展の図録だったかな。養蚕之全図という錦絵はどこかで見たような記憶がある。どこだったかな。

コロナ禍ではなく、日祭日休館の博物館だったのが理由かも。
行きたくて歯噛みしていた展示だけに、図録で溜飲を下げた感じ。図録があってよかった…

川崎長太郎第2弾。同じ本は所有しているのだが、文学探偵用にKindleで購入。

単なる風俗小説ではなく、孤独な初老の作家の世間との繋がりの彷徨なのだろう。厳しい私小説だとおもう。

川崎長太郎第三弾。抹香町ものをまとめた本。絶版&Kindle版がないので、古書通販を利用。結構いいお値段でした…。
私小説はどちらかというと苦手なのだが、これは風俗小説の体裁(当時、風俗小説として読んだ人も多かろうと思うね)の中に、私小説としての要素がある感じ。永井荷風の濹東綺譚と比べる批評を読んだような記憶があるが、納得できると感じた。

読み出して何か自分の古傷を抉られている様な気分になり。最後まで読み切れるか不安だったが、途中からぐいぐいとスピードが上がり、結局二日で読了。

著者が地元に帰ってから、ZINEを作ってブックイベントに乗り込むあたりに既視感。モラトリアムあるあるなのだろうか。

地域系フリペのステロタイプ(東京の模倣)や、地元視点・他者視点の差異、観察という傲慢(このあたりかなり超訳)はいろいろ思い当たる節あり。
特に観察するという傲慢(超訳)はかなり気をつけているつもりだが、実践できている自信はない。

著者の作ったZINEを読んでみたいな。どんな感じなのだろうか。そしてBOOK DAY 富山もどんな感じのイベントなのか、一度行ってみたいな。

折に触れて読み返し、自分のイタさを再認識する必要があるかもしれないな。

一気読み。こんな店があったらええな。

ああ、確かにこれはヒグラシ文庫的。購入はヒグラシ文庫の一箱古本市にて。

今までの地図・地理系の横浜の書籍や企画展を網羅的にまとめた感じか。横浜歴史地理系ポータルとしていい本だな。

今までの横浜関連の企画展や書籍を追いかけてきた人には目新しさはないかもしれない。
それでも、1冊にまとまっているという便利さと参考文献リストの厚さは素晴らしいと思う。
それこそ横浜学事始なのでは?なんて

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