Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

企画展・イベント感想2020/11

 先月からはじめたスタイル(一ヶ月毎にまとめる)だが、いいモチベーションの維持になっているように思う。
記憶が熱いうちにひとまず書いておく。そして推敲していく。感想や思いだしたことも付記していける。
しばらくはこのスタイルを続けていこうと思う。

名称:えびなの観音さま
場所:海老名市立郷土資料館「海老名市温故館」
入場料:¥0 無料
期間:2020/10/01〜12/06
見学日:2020/11/03
図録:なし。詳細なリーフレットあり。

武相荘を出て町田で昼食後、アドリブ的に海老名の海老名市立郷土資料館「海老名市温故館」へ。神奈川県立歴史博物館の企画展「相模川流域のみほとけ」の関連展示(といってもいいだろう)を開催しているのを知ったのは見学の数日前のことだった。
現地に行ってから写真パネルによる展示だったことを知る。はなからそれを知っていれば…行かなかったかもしれない(笑)。そもそも、神奈川県立歴史博物館に海老名の寺から観音像を運んだわけで、海老名の郷土資料館にあるわけがないのだ。
それでもその龍峰寺の重要文化財「木造千手観音菩薩立像」の解説は面白かった。寺や観音像そのものの由来・歴史などの面白さ。像自体の詳細な紹介などに興味を持つ。作成年代が平安期説と鎌倉時代説があるというのも面白い。そういえば同行者は長谷寺の観音像よりも古そうに見えると話していたのを思いだす。
そもそも海老名を含めた県央域の豊かさについて自分は冷淡だったかもしれない。相模国の国府・国分寺が置かれたのはまさにこの地域。地域支配の拠点となり得る場所だったのだと。

名称:相模川流域のみほとけ
場所:神奈川県立歴史博物館
入場料:¥900(特別展のみ)
期間:2020/10/10〜2020/11/29
見学日:11/06
図録:あり。¥1500。未購入。他、参考書籍リストと展示目録あり

「えびなの観音さま」をみた勢いで、平日に休暇を取って神奈川県立歴史博物館へ。
海老名の温故館でパネル展示で見た海老名・龍峰寺の重要文化財「木造千手観音菩薩立像」の実物が展示室の最初に置かれている。
仏像なんてたいしてわからないのだが、そのたたずまいに心打たれた。この仏像に逢えただけで十分だったといってもよい。それぐらいの強い印象をこの観音像から受けた。
どの位置に立っても、ちょうどこちらを見ているかのような玉眼。そしてこちらのすべてを見通しているようなお顔立ち。肉付きが良く、仏像的というよりも人間味を感じさせる足腰(わずかに腰を落としているように見えるところも一因か)…。
また三方から見学できるので、脇手の持物のそれぞれをじっくりと角度を変えて見ることができた。持物は年代の違う物もありそうにみえた。持物の意味をそれぞれ知りたかったのだが…それは叶わなかったな。
繰り返しになるが、国府・国分寺という律令体制の時代の相模川流域の豊かさを感じた。そしてそれが鎌倉時代にいたっても尊敬を集めているということの意味を考えていた。それぞれがバラバラなのではなく、緩やかに繋がりつつそれぞれの時代や場所をそれぞれに構成しているのだ。それは今の我々にも繋がっているのだと思う。それを受け取るアンテナがあるのかどうかは別の問題だとしても。

見仏なんて柄ではないし、そんな知識もない(白洲正子の著作は読むが、深いところが理解できているわけではない)。でも、百聞は一見にしかず。わざわざ見にいって良かった。
本当に良かった。

 

名称:特別展「仏像入門―くらべてみよう!姿と形―」
場所:鎌倉国宝館
入場料:¥400
期間:10/10〜11/29
見学日:2020/11/28
図録:なし?

仏像ブームが続いているわけではないが、後述する鎌倉文華館鎌倉ミュージアムの展示を見るタイミングで一度に見学。同じ鶴岡八幡宮の境内の中だからね。
そもそも明王と菩薩と如来の違いがピンときていない自分には、細かい差異が理解できるわけではない。その差異の意味の違いなどさらにわかるわけがない。
なので、ただじっくりと見ることを自分に課すぐらいのことしかできない。まあ、それで十分なのだろうが。
気になったのは仏像ではなくて、光明寺所蔵の国宝・当麻曼荼羅縁起絵巻と建長寺所蔵の白衣観音図。
特に、白衣観音図はその仏画らしからぬ姿と姿態に目を奪われた。当時の絵師(中国・南宋の物らしいが)は当時の遊女かなにかに姿勢を取らせたのではないかな。
いまいちピンとこれない展示ではあったが、これからもこのような展示を見続けていきたい。

名称:鶴岡八幡宮と文士たち
場所:鎌倉文華館鎌倉ミュージアム
入場料:¥600
期間:11/20〜01/31
見学日:2020/11/28
図録:なし

鎌倉文士の展示となれば見ないわけには行かない。しかも場所は神奈川県立近代美術館だったあの場所で。
非常にあっさりとした展示だなという印象は拭えないが、展示の一番最初に源実朝を置いたのは面白いと感じた。鎌倉文士の大先達なんだもの。
文士を網羅的に押さえてはあるが、資料と写真と八幡宮との関わりのある文章の抜き書きだけなので、ちょっと物足りない印象は拭えない。
唯一、最後に展示してあった文士たちによる草野球チーム・鎌倉老童軍のユニフォーム(大佛次郎の物)が展示してあったのは良かったな。身長がある感じ、やはり格好良かったのだろうな大佛次郎。
とはいえ、文士たちによる草野球チームとはいえセミプロ球団っぽい部分もあり、都市対抗にも出場しているはず。

http://www.baseball-museum.or.jp/topics/letter/pdf/vol22_04.pdf

osaragi.yafjp.org

まあ、久しぶりの神奈川県立近代美術館。そして鎌倉文士。堪能しましたよ。

名称:ヒグラシ文庫一箱古本市2020
場所:ヒグラシ文庫
期間:2020/11/28
見学日:2020/11/28

コロナ禍のなかイベントが軒並み中止に追い込まれているが、一箱古本市・ブックイベントも例外ではない。
そんななか、我らがヒグラシ文庫が以前ブックカーニバルと同日に開いていたヒグラシ文庫一箱古本市を開催してくれた。これは行かねばなるまいて。
そもそもブックカーニバルのスタッフを長く務めていた自分は、会場を離れてフラフラとヒグラシ文庫に行くことなんかできるわけがない。というわけでいつも行けずに歯噛みしていた一箱古本市なのだ。
スタッフは引退してしまったのでフリーの状態。だけど、一箱は開かれず…。大規模な一箱古本市が軒並み中止のなか…待ってました!という感じですよね。そしてスタッフに感謝ですよ。

f:id:nekotuna:20201128132953j:plain

…会場の中の写真を撮り忘れているし…俺。

戦利品はこちら。

 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 

A post shared by nekotuna (@nekotuna)

あの男とは誰かは特に秘す。ヒグラシの常連ならわかるはず。大切にしなきゃ。

友人・知人にも久しぶりの再会で、久闊を叙す。いい時間だった。感謝。

 

Copyright ©2006-2021 猫綱 (Nekotuna) All rights reserved.