一年の締めくくり、恒例の記事を。
まずは企画展・イベントから。ただし、コロナ禍で大して巡れなかったのはしかたがない。
2021はもう少し巡れるように…なるのかなぁ。今の状況だと…
相模川流域のみほとけ@神奈川県立歴史博物館
とにかく、海老名・龍峰寺の重要文化財「木造千手観音菩薩立像」の美しさよ。もう、それだけで十分。
とはいえ、県央域の奥深さを感じさせる展示だった。そこも含めての評価。
【復活開催】明治錦絵×大正新版画-世界が愛した近代の木版画-@神奈川県立歴史博物館
コロナ禍でいったん中止になった展示を復活させた。それだけでもありがたいのだが、内容も充実の展示だった。
開化絵=明治錦絵は横浜にとっては、追いかけなければならないことであるけれど、大正新版画までしっかり押さえてくれたのがうれしい限り。とくに、外国人絵師・ノエル・ヌエットの作品群をしっかりと見せてくれたのはありがたい。
あとはコレクターという人種をしっかりとリスペクトしているのが面白いと感じたかな。
次は書籍。
今年は112冊を読書。購入は109冊。合計金額、¥112892ナリ。
現地のフィールドワークや史料群から推論していく様子に興奮させられた。
新田次郎の劒岳〈点の記〉 (文春文庫)があってこその線の記。
昨年のBestにいれたチョコレート・ガール探偵譚とは探索のスタイルは違う(アームチェアとフィールドワーク&文献調査)が、こういう探偵稼業が好きなんだろうなぁ、俺。
近年、自分の中で大きなポジションを締める暗渠についての本。著者のお二人を知っているだけに、いろいろ感慨深い。「異世界へのゲートウェイ」という言葉に膝を打つ。そして、本ばかり読んでないで、ゲートウェイ探索に外へ出ないとな、俺。
著者たちが横浜を取り上げてくれたけれど、まだまだ横浜には彫り込める暗渠があるはず。そういうのを探して、取り上げていきたいね。
昨年末に1冊読んでから嵌まってしまったpanpanya先生の作品のひとつ。とりあえず、入手できるものはすべて読みました。
街というか自分の周囲に転がるもの(システムだったりデティルだったり)への執着と、少女性のある非日常性と過剰な書き込みのリアリスティックな風景の描写と…。ああ、好みの漫画でした。次作が待ち遠しいです。
既刊5冊をまとめて。最高なのは第一巻だけど。
ある種のクリエイティブ系のオタクにはたまらない作品ですね。そして自分の推しは金森氏。あんな豪腕のマネジメントをやってみたいわ…w
つか、妄想力全開&勝手気ままな猫のようなクリエイター相手にマネジメントするって、いろいろ親近感覚えちゃうがな…w
光画部って書いたが、高校時代にここまで本気で飛んでみたかったな。それを後悔しているよ。
次巻を刮目して待つ!
歩く学問の達人への聞き書き本。で、「歩く学問」って、何だろう?
うまく説明できないが、自分の足で立っている学問の達人ということではないだろうか。
取り上げられているのは在野研究者だけではないが、在野研究者が一番しっくりくる表現かな。
年の瀬に飛び込んできたベストの本。こんな本があったのに気がつくのが遅すぎるよ、俺。
最後に見にいけずに歯噛みした企画展たちを紹介する。
#2020行けなかった展示 https://t.co/VaRWx1q6kj 清宮質文 -限りなく深い澄んだ空気(アサヒビール大山崎山荘美術館)。この連休を使う予定が、所用により延期。3/8までの日程の中で日帰りでも…と考えていたのだが、新型コロナウイルスの影響で期間短縮の憂き目に…。
— 猫綱 (@nekotuna) 2020年2月24日
清宮質文はちょっと気になっている。せっかくの機会を逃したくはなかったのだが…
#2020行けなかった展示 ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター@ Bunkamuraザ・ミュージアム https://t.co/tvgjzlGNHS これも新型コロナウイルス対策による期間の短縮…
— 猫綱 (@nekotuna) 2020年2月27日
これは、あとで再展示したんだけどねぇ…
#2020行けなかった展示 古物を守り伝えた人々―好古家たち Antiquarians― @國學院大學博物館 https://t.co/9RAVWZNJy4 コロナウイルスと関係なく開催していたのだが、なんとなくいきそびれてしまったなぁ。
— 猫綱 (@nekotuna) 2020年3月15日
#2020行けなかった展示 近代横浜を掘る―洲干島からひろがる都市のすがた―@横浜都市発展記念館(1/18〜4/12)リンク貼れず。2/29からの休館が伸びて結局最終日まで延長。
— 猫綱 (@nekotuna) 2020年4月17日
#2020行けなかった展示 猫神様と養蚕展~やっぱり最後は猫頼み~@東京農工大学科学博物館(11.26~3.21) https://t.co/x6O5ovfQNL コロナ禍の影響で3.7〜3.20は休館。もともと土日祝日がお休みという形態。なので平日に行くのはなかなか…。養蚕関係なので(しかも猫!)行きたかった…
— 猫綱 (@nekotuna) 2020年4月17日
図録だけは入手した。それだけでもよかったと思う。(図録を見て、行きたかった気持ちはかえって募ったがw)
#2020行けなかった展示 明治錦絵×大正新版画-世界が愛した近代の木版画-@神奈川県立歴史博物館(4.25〜6.21) https://t.co/jGL74yDs1M 開始前から全期間中止決定。こういう事例も増えてくるのではないか。にしても、これは行きたかったよ。マジで。
— 猫綱 (@nekotuna) 2020年4月18日
これは再展示を見学できた。
#2020行けなかった展示 川瀬巴水展@平塚市美術館(4.18〜6.7) https://t.co/Wqt8bDn1Wz これも開始前に延期決定。からの中止。仕方ないとはいえ、残念だなぁ。(これって巡回ではないのかな?)
— 猫綱 (@nekotuna) 2020年5月26日
再展示の可能性がある。期待。
#2020行けなかった展示 浮世絵風景画―広重・清親・巴水 三世代の眼@町田市立国際版画美術館 https://t.co/vTEGa3hsbt 新型コロナウイルスの影響で来年7月に延期(予定)
— 猫綱 (@nekotuna) 2020年6月18日
これも再展示の可能性がある。期待。
#2020行けなかった展示 二ヶ領用水とふるさと高津@
— 猫綱 (@nekotuna) 2020年9月27日
川崎市大山街道ふるさと館 (6.20〜09.27)https://t.co/IOQjQIeZOI 友人と行く予定は俺の体調不良でリスケ。最終日の今日はひとりでも行く予定だったが、まあいろいろあって…。
#2020行けなかった展示 江戸の土木@太田記念美術館 10/10~11/8 https://t.co/TyOrXdosYY なんか行きそびれた感。東京人の特集号まで読み込んでいたのにな…
— 猫綱 (@nekotuna) 2020年11月8日
#2020行けなかった展示 今和次郎と雪調が作った文化展@雪の里情報館 2019/12/22~2020/12/20 https://t.co/LVXBjRlX1U 一年も展示期間があったのにねぇ。コロナがなければ新庄に行けたのにな…。
— 猫綱 (@nekotuna) 2020年12月23日
#2020行けなかった展示 分離派建築会100年展 建築は芸術か?@パナソニック汐留美術館 リンク貼れず これも期待していた展示なのにな…行きそびれちゃったよ。
— 猫綱 (@nekotuna) 2020年12月27日
州干島、ソール・ライターは日程を変えて再展示。でも、結局行けなかったな。同じく再展示の明治錦絵×大正新版画は這ってでも行ったのだが…
— 猫綱 (@nekotuna) 2020年9月27日
以上。
これで2020年のブログ更新は終了です。ありがとうございました。
今年はココログからの引越という事件がありましたが、はてなブログには概ね満足しています。
実際のところ、過去記事の手直しは終わっておらず見切り発車状態ですが…まあw
来年もよろしくお願いいたします!