6月は7冊。だいぶ減りましたなぁ…。気の乗らない日が多かったので…嗚呼。
パリでも東京屋日本と同じような路上観察的なことができるのか?という興味で読み始めたのだが、著者の衒学性でその点が弱いのが残念である。途中、かなりいい線をついているのにな…。
路上観察って、メソッドに落とし込めないメソッド(というか形態)だと思っているのだが、あまり海外で同じような手法で都市を観察するというのが成立するのか気になっている。実際、どうなのだろう?
書籍だけでなく、電子版も購入したもの。蔵書として・いつも手元に(枕本?)おいておきたいので。
平塚市博物館の同名企画展の図録。お布施半分で。
無料でこの巻を読めたので。あまり心が動かなかったな。
北村薫さんの原作を読んでいるだけに感慨深い。
ほくろさんの無神経さ、砂糖合戦のほくそ笑み、無意識に自らに降りかかる運命と母への偏見を払い除けたゆきちゃんの腕…それらの姿がしっかりと形を持って眼前に現れた時に、当時読んだ時よりも深く深く、心に響いた。
そういう話が続いたあとに、表題作だからこそ救われるのだと。
原作本の表紙絵(高野文子さん)の雰囲気に似ているのもいい。シリーズ化希望。
主人公たちが住む、羽守町のような街に住みたいな…なんて。
そして、シウマイ弁当の中身の組み合わせが、うまく考えられていることに驚愕。やはりシウマイ弁当は完全食なのだと。
人によって意見はあるようだが、横浜の中で育った俺にとってはシウマイ弁当は、駅弁…というよりもすぐそばにある弁当というイメージ。ハレの時、疲れた時、自分を奮い立たせる時…。そんなシウマイ弁当の食べる順番を、よりおいしく食べるために考察するシリーズ。シウマイ弁当のおかずは不変なだけに、それぞれこだわりがあるものだからねぇ。
本を読みながら、試して(食べて)みなくては。