Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

読了本 2022/02

2022年1月は15冊。結構読んだな。

高杉希望さんの『暗渠ー都市空間における「遊び」』という暗渠論が刺激的であった。他、キノコ採集も。
働き・暮らしていく(=生活する)とは違う都市空間の捉え方を幾度も示しているように見えた。

B&Bの水路上観察入門展で入手。都市空間の捉え方の視点を変えることの意味。

同名企画展の図録。清親が描いたアラビアンナイトに驚く。

図録というかリーフレット。たかだか¥100でこの内容とは!

焼肉を食べるよりも、ビルの造作を眺めてしまいそうなビルだなぁ。

これもB&Bで入手。この店で食事してみたい。

なるほど。バンドデシネやアニメとの関係性も面白い。そして永井宏や鈴木英人のそれも(江口寿史さん!)。ノエル・ヌエットは紹介されていたが、石渡江逸の名がなかったのが残念。

ノエル・ヌエット - Wikipedia 

石渡江逸 - Wikipedia

あらためて、新版画は江戸や東京の風景なのだなと(もちろん、日本各地・海外のそれもあるのだが)。絵という視点で見る都市の風景。

バンド・デシネについての基礎知識を知ることができたかな。気になるのは、日本におけるバンド・デシネの受容の歴史か(読み手・書き手それぞれの)

おもしろ同人誌バザールin東急ハンズにて入手。日本の漫画やアメリカのコミックとも違う進化具合に興味を持つ。

様々な思いを抱えてのイベントなのだなと改めて感じた。このまま続いて欲しい。個人的には雨の大崎を経験しているので、どんな状況になってもどんとこいですからねw

おもしろ同人誌バザール東急ハンズにて入手。(いろいろ自意識過剰な気もするのだが)俺でも行きやすいイベントなので是非続いて欲しい。(あとは資料性博覧会か)

電子本の対比語として物理本というのか、というのが初見の感想。ZINEづくりの参考資料として購入。

ZINEを印刷所に頼むのが悩みの種。中身をつくるよりも、編集の方が大変なんですよね。今後の参考にしたい。

ひとつの川からいろいろな深掘りできる物なのだと感心した。
川回しのアレコレが面白い。(川回しを中心に)養老川巡検してみたくなった。

養老川だけで深掘りできる物が多いなぁ。おく言う多面的な視点を持ちたい物だと。

品川歴史館の展示で配布していた地図。詳細な水路図に感服。

無料の地図。精細なのでじっくりと眺められる。感謝。

道灌と早雲の邂逅は史実なのかなとおもいつつも、いいなぁ、このふたりの対峙。伊都姉ちゃんも新九郎の成長には目を見張ったのではないかな。そして、道灌はデヴィッド・スーシェ=ポワロよね。これは。

この時代の知見が薄いので、歴史を知るのにも参考になります。特にこの時代の関東の動きはイマイチ把握しきれないので…。

同時代でありながら、こういうキラキラとは無縁の世界だったなぁ。

群像劇。主人公たちよりも俺は若干年上か。本当にこういうキラキラと無縁だった。そして、当時どうやって情報を得ていたのか、自分でも思い出せないよね…。インターネット以降(パソ通はやってない)は、大革命だったのだが。

最近、ちくま文庫から刊行された杉浦日向子さんのアンソロジーから再度の杉浦日向子ブーム。こういう珍道中もいいね。編集者・ポアール嬢との弥次喜多ぶりがなんともいい。
ポアール嬢が講談社で結構出世なさっていることを最近知る。新人編集者時代から才能溢れる人だったのだろうなぁ。

著者 :
本の雑誌社
発売日 : 2022-02-10
特集:文体は人生である!
昭和軽薄体の椎名誠と嵐山光三郎に振り返りさせているのだが、これはラーメン評論家のアレが昨年昭和軽薄体との類似性を指摘されたからなのだろうか。

最近無くなられた西村賢太さんの絶筆が。けっして健康的な生活ではなかったのだと、今更ながら気がついた。RIP

3部作を一気読み。観察力と表現力、そして文体の妙。

観察力と表現力だよなぁ。今の時代を見つめて欲しかったな。どんな風に切り取っていただろうか。

もっともっと読みたいよ、このシリーズ…

 

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