Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

Event Review 2022/03

名称:春日神霊の旅 -杉本博司 常陸から大和へ
場所:神奈川県立金沢文庫
入場料:¥800
期間:2022/01/29〜03/21
見学日:03/20
図録:あり・未購入(購入する予定)・¥2500 

自分にとっては一昨年の江之浦測候所の続編かな。春日信仰と杉本博司の組み合わせが気になったもの。

春日信仰。藤原氏との関連。興福寺と春日大社。白鹿の意味。掛け仏というスタイル。ジョジョ立ちではなくて鹿島立ちとか。本地垂迹説も理解しなくては。

十一面観音像と春日信仰の関連もいまいち理解できずに終わる。
木造十一面観音立像(小田原文化財団蔵・白洲正子旧蔵)のものが気になった。手の反りが人間ならあり得ない形のようにも見えるのだが、何かなまめかしくも感じる。頭部の十一面も摩耗したのか表現の形態なのかはわからぬが、随分と簡素。
ここで白洲正子旧蔵ということばに感慨が、いろいろと興味が重なるものだなと。シンクロニシティとでもいうのか。

神鏡?の篆刻の細かさも。鏡の意味を考える。当時の様子を復刻した物があれば、眺めてみたい。どういう感慨を覚えるのだろうか。

春日曼荼羅に春日神社と興福寺がワンセット。その上には春日山らしき山容が描かれている。
正確には春日宮曼荼羅か。二枚並べられた曼荼羅を眺めていて、伽藍の配置が同じであることから、鳥瞰図的なものと見えたのかもしれない。それで春日山の存在にも気がついたのだろう。

杉本さんの芸術家魂も特筆すべきか。難しいところはあるけどね。
木造十一面観音立像の前に並べられたレンズ用のガラスを使った五輪塔。何かには杉本博司さんの海景シリーズのフィルムが埋め込まれているらしいが、当方の眼では認識できず…。
表装された杉浦博司さんの那智の滝と華厳の滝。和紙?にプリントして掛け軸にするとはね。まあ、こういった一連のものをどう受け止めるかはそれぞれ次第なのだが。

同行者との直会の席でもそんな話があったかな。ZINEにまとめた小田原行きの時も、圧倒されつつも洒落臭いと感じた(理に落ちすぎというか)ことを思いだす。

金沢文庫は博物館なので、現代美術家にキュレーションというか展示方法を委ねるのが正しいのかはわからない。(展示品を載せる台として使っているものは、杉本博司さんが蒐集した古木片。現代彫刻家に彫らせたものも。当時の像や遺物を組み合わせる展示なども。それらは博物館的ではないよね?芸術性の発露だよね??)

まあ、圧倒されたことは事実だし、春日信仰や十一面観音、鹿島立ちのアレコレとかに興味を持ったのは事実。せっかくなので春日神社を勧請したという江之浦測候所を再度尋ねてみようかと思う。(あとは白洲正子さんの関連する著作を読み返しだ!)

ニコ美のこの展示を特集した回で、春日神社の分祀は戦後初めて…みたいな言い方をしていたけれど、旧・横浜ドリームランドにある相州春日神社はドリームランド開園と同時の分祀(昭和39年)なので、それは間違いである。

あとは図録が予約注文だけで、実物を確認できなかったのがな…。¥2500だったか。自分で咀嚼しきれない企画展の図録は逆に買っておかないと、咀嚼できないままで終わるのでね。注文しなくては。

ああ、この前の江之浦測候所はガジェットにあっとうされたけれど、つぎに行く時は本来の目的である杉本博司さんの作品の鑑賞しなくてはね。

あとは、軽い金沢の街歩きと鎌倉での直会。
ヒグラシ→DRINK A GO GO→松林堂だったかな。
酒場での会話。こんなに楽しいものだったのか。刹那的なので明日には忘れているだろうが…。
いつか気軽に飲める日が来ることを願いたい…

 
 
 
 
 
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そういえば、昨日金沢文庫駅周辺にはうなぎ屋が多いという話を聞いた。実際に2軒ほど見つけたが、なにか理由があるのだろうか。

 
 
 
 
 
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この暗渠も調査しないとな

名称:横浜ハンズの古本市 produced by TOKYO BOOK PARK
場所:東急ハンズ横浜店(横浜モアーズ)
入場料:なし
期間:2022/03/26〜04/27
見学日:2022/03/27
図録:ーー

セルテの関内bookバザールは常設になったのかな。とりあえずは続くようだ。
話が前後するが、関内bookバザール→この後紹介する都市デザイン横浜展→横浜ハンズの古本市の順の一日。

まさかハンズで古本市が開催されるとはね。最近はZINE(フリーペーパー?)、おもしろ同人誌バザールなども開催されるので、その流れの一つなのかな。
会場自体は特設コーナーなのでかなり小さいのだが、それでも見応えあり。猟書に勤しむそれらしき人や、たまたま出くわして楽しむ人などがいて、それなりの活気があったのではないだろうか。
また開催されるといいのだが。

 
 
 
 
 
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いい本に巡り会えた。感謝。

名称:都市デザイン横浜展
場所:BankART KAIKO
入場料:¥700(後述の図録¥3000で入場)
期間:2022/03/05〜04/27
見学日:2022/03/27
図録:あり・購入・¥3000

当初は見学日翌日の3/28で終了予定だったのだが、3/28に延長が決定。それだけの人気があったのだろう。

自治体主導でデザインを含む都市計画をつくった横浜のそれの回顧展。
横浜で育った自分には、六大事業などという言葉を子供の頃に誇らしげに教えられたものだった。ゆえに、横浜が一番という意識を勝手に植え付けられて今に至るので、いろいろこじらしてしまったわけで…

知っている内容とはいえ、50年間の蓄積を見るといろいろ感慨が。中央と総括から、各地域と周辺への広がり(…中心部だけで総花的なものから、周辺部へ・そして個々の事象へ…)にグッとくるものがある。

この都市デザインの流れの中に、とある河川プロムナード事業が組み入れられているのに感慨が。結構先進的な取り組みだったと思うのだが、評価が低いと思っているのでね。

これに関連して、「よこはまかわをかんがえる会」という官民一体の団体があった(今も?)らしいのだが、これに関する資料を見たいのだが。
加えていえば、ここに「ミズベリング」という言葉が表記されていたのが胸アツだった。暗渠は範疇ではないのだろうけどさ。

大テーブルの実物を見られたのも胸アツ。今は使われていないみたいだけど、これを使うような組織であって欲しいと。部署横断で物事に取り組む組織であって欲しいと切に思う。

都心プロムナード事業の絵タイル(これも昔は誇らしげに語られていたものだ)は、昔から知っていたものだけど、あらためて再認識しなくては。33種類?の絵タイルをしっかり見ておかないとな。

建築・都市デザイン系の人だけではなく、フツーの横浜市民の姿も見受けられた(俺もそのひとりだが)のが、うれしい。これらの取り組みがシビックプライドに繋がっていると思うので。

多分、国吉さんと陣内先生がいたね。Twitterによれば石川先生もいらしたらしい。

あとは、このジオラマの破壊力よ。ずっと眺めていたかった…。

期間内であれば入場券で再入場できるので、もう一度行きたい。

最後は野毛の星羊社NOGEstockroomにたちより、ようやくZINEをお渡しできる。ようやく…

 

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