名称:いざなぎ流のかみ・かたち ー祈りを込めたヒトガタたちー
場所:横浜人形の家
入場料:¥700(入館料¥400含)
期間:04/20〜07/21
見学日:2023/07/14
図録:なし
高知県の北東部・香美市物部(ものべ)町に伝わる「いざなぎ流」は、陰陽道や修験道、仏教、神道などの要素が混在する民間信仰です。狩猟や林業といった生業や山川と共にある暮らしの中で、病気平癒や雨乞い、家の神の祭祀など、神霊に相対しながらさまざまな祈りが込められてきました。
いざなぎ流で用いられる御幣(ごへい)は200種を超える多様なもので、太夫と呼ばれる宗教者によって切り出されます。その特徴のひとつに「ヒトガタ」の御幣があり、目や口、角、時には手足も持ち、御幣そのものが方位神や精霊を表すこともあります。
これらはかたちとしては可愛らしさや美しさを見せながら、時に凶悪な力もふるうといいます。
「紙」から切り出されさまざまな「神」に連なる御幣の世界。 またそれらを伝えてきた、いざなぎ流や物部の世界。 かたちに込められた祈りを想いつつぜひご覧ください。
自分のいざなぎ流の認識は、禍々しさに溢れるもの。禁忌的なイメージ。諸星大二郎の妖怪ハンターに登場してもおかしくないもの。といった感じ。
独特の御幣で知られるものだが、御幣というよりは人型のようにもみえるものだった。
これが禍々しく見えるものなのだが、深い信仰の表れのようにみえ(切実な願いの果てとでもいえばいいのか)、信仰であることを理解した。
紙を切り出すことで神を作るというのは、神のかたちを表現するのにその方法しかなかった(地域的な理由で)というのもあるのかもしれない。それは、東京ステーションギャラリーで開催された、みちのくいとしい仏たちと同じ匂いを感じた。決して洗練されたかたちではない(それを土俗的というならそれでもよい)なかに、信仰の力を見たようにおもう。
ざなぎ流自体は修験道や陰陽道の影響もあると信仰に詳しい友人が語っていたが、詳細は不明。会場でながされてた映像にトランス状態に陥る婆の姿などもあり、興味深かった。もうちょっといざなぎ流について知りたいと思った。
以前にINAXギャラリーでも展示があったようなので、図録を探してみなくては。
高い!がほしい!
常設展も興味深い、世界の人形のコレクションや日本各地の郷土玩具・人形の展示も多く(こけしも展示)、自分がいま現在興味のある民藝の周辺(アウト・オブ・民藝)の実物を見られたのはありがたい。
そうそうウイルタ民族の人形の展示もあって、ゴールデンカムイ以降の北方民族への興味もあり、じっくりと眺めさせて頂いた。
名称:ルックバック(映画)
場所:T・ジョイ横浜
入場料:¥1700
期間:
見学日:2024/07/14
図録:パンフあり?未購入
いざなぎ流の前はこちらに。
原作発表時に衝撃を受けた作品をアニメで。
原作に忠実なストーリー・絵柄で感謝。主人公ふたりの声をイメージ通りでよき。
個人的には京本の訛りにグッとくるものがあったのと、鳥海山の山容と見られたことがうれしい。
そして藤野が京本に先生/ファンと言われたあとの雨の中の奇妙な走り方(ダンス)が雨に唄えばのアレだ!と思ったのが、自分的ハイライト。
タイトルからして当たり前なのだが、背中の描き方が印象的であった事よ。
ずっとすすり泣き、最後は号泣。それでいいのだ。
そして、入場者特典のオリジナルストーリーボード(ネームをほんにしたもの)を頂けたのもうれしい。
ルックバック→ランチ→いざなき流→大船ヒグラシ→ヒグラシ→感想戦でサイゼ。いい夜。感謝。 pic.twitter.com/6oC2if86YF
— 猫綱 (@nekotuna) 2024年7月14日
ルックバック→イタメシランチ(ワイン)→いざなき流→大船ヒグラシ→ヒグラシ→感想戦で鎌倉サイゼ(ワイン&ラム串)。楽しんだ一日。感謝。