Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

Event Review 2021/08

名称:夏の箱根でパンと古本市
場所:本喫茶わかば
入場料:なし
期間:2021/08/08
見学日:2021/08/08
図録:なし

クラウドファンディングで支援した本喫茶わかば。その一箱古本市なら行かねばなるまいて。
ただし、コロナ禍のなか箱根まで出掛けるというの躊躇したのも事実です。当日、雨がもう少し強ければ、諦めた可能性は高い。いろいろ天秤に掛けての(リスクも承知しての)箱根行きでした。

小田原からバスで仙石原に向かったのだが、このルートってあんなに狭い道を飛ばすバスだったのね。このバスに乗るのは20年ぶりではないのか。当然当時の記憶なんて消えているわけで…。ちょっとグロッキーにw。

久しぶりに会う古本市仲間に久闊を叙す。いやあ、本を通じての人との交わりが一箱古本市の醍醐味なんだなぁ、と改めて感じました。

当日のハイライトは、大磯の暗渠情報を得たことだな。知らぬ場所の暗渠。これは行かなくては。
こういう会話が何よりも貴重なものと感じますね。コロナ禍のなかでは。
なによりも人との繋がり、リアルでの会話の重要性(それはオンラインでは味わえない機微)を感じましたね。

帰路は、山道を通り強羅に向かうバスを利用。そのまま登山鉄道へ。
帰りの登山電車が余りに空いていて、これが今のコロナ禍の観光地・箱根なのか驚きましたなぁ。

まずはこんな時代にヒトハコを開催してくれたわかばさんと、出店者の皆様に感謝。

名称:八月花形歌舞伎 第一部 加賀見山再岩藤 岩藤怪異篇
場所:歌舞伎座
入場料:¥5000
期間:2021/08/03〜08/28
見学日:2021/08/24
図録:パンフレット・購入。¥1300だったか。ほか、イヤホンガイドも。

以前から見たいと思っていた古典芸能というか歌舞伎をようやくに初体験。
これもお誘い頂いたが故のこと。ホント、感謝だなぁ…。

筋書きなどはすっ飛ばして(各自検索すればいいだけのこと。加賀見山旧錦絵の続編と知ることで広がるものはあるが…)、いくつか心にとどまったことなどを。

見えや闘うシーンの様式美。様式美が故の…ではなく、表現の形式としての形が様式美になっただなと感じた。(オペラと歌舞伎の親和性というのを思いついた)
真面目・真面目な舞台かと思いきや、場所によっては笑いが起きるシーンもあり、娯楽なのだなぁ、と。
今なら、韓ドラ的と言われそうなベタ(生き別れの兄妹)なこともあるものだなと。
大団円の殿様の一言。あんたが、そもそものお家騒動を起こす原因を作ったのに…とw

オペラとの親和性と書いたが、オペラも蝶々夫人を一回見たのみ。アレも、様式美よねぇ…。
この作品の作者は河竹黙阿弥。あ、黙阿弥スタイルなのね…と。
黙阿弥と言えば、井上ひさし(というかこまつ座の)黙阿弥オペラ。

 

 

ああ、これがオペラと歌舞伎の親和性と感じた理由なのかもしれないな。
これはこれで名作なので、必見ですよ。(ただし辻萬長バージョンを)

お誘い頂いた同行者から貰った、にわか(ファン)でもいいので楽しむことが大切(超訳)という言葉に大いに同意する。また見にいこうと思う。そして、ひいきの役者とか、戯作者の個性を感じ取れればいいな。10月にでも次の観劇があるといいなぁ。

当日のハイライトは、直会で訪ねたお店で歌舞伎がらみの話をしていたら、スタッフさんに◯竹の関係者ですか?って尋ねられたこと。そんな専門的な会話していたかなぁ。
まあ、こういう会話に飢えているのだろうな、俺。コロナ禍のなかで、コミュニケーションが減っているのは事実なので…

名称:江戸の天気
場所:太田記念美術館
入場料:¥800
期間:06/26〜07/25:07/30〜08/29
見学日:なし(後述)
図録:あり。¥1200。未購入。

実際の展覧会には行けず(行かず)。noteで有料販売しているオンライン展覧会で鑑賞。
¥1500ナリ。
キャプションもついているし、人に邪魔されずに眺められるのも利点かな(相変わらずのぼっち主義!)。
会期終了後も見られるようなので、実際に見た展覧会でも購入するのもアリかなとは思います。

otakinen-museum.note.jp

浮世絵に描かれた天気に主題を置いた企画展。季節はありそうだが、気象とは面白いテーマだなぁ。

まずはフライヤーにも掲載された、歌川広重「名所江戸百景 高輪うしまち」だろうか。
空に架かる虹!そういえば、浮世絵などで虹を見た記憶はない。我々が描く(七色に分かれた)虹のすがたとは違うところもポイントか。

歌川広重「東海道五拾三次之内 庄野 白雨」や歌川広重 「名所江戸百景 大はしあたけの夕立」
これは有名な浮世絵だろうが、雨という視点で見ると面白い。
特に前者の風になびく木立の姿。そして置くに行くほど(雨のせいで)霞む姿…。

今年、何度も出くわしている小林清親「柳原夜雨」。
雨そのものではなく、雨に濡れた路面の照り返しで雨を洗わすという…。光線画らしい作品。

川瀬巴水「春雨 (護国寺)」
おや、こんなところに新版画が!ここで出会うとはおもわなんだ。
広重の雨が黒い線で表すのに対し、巴水のそれは、白い短めの線。(短いのは雨の種類の違いだろうか。弱く、柔らかい雨なのかも)

小林清親「大川岸一之橋遠景」
どうしても清親に目がいってしまうなぁ。このあたりはひいき目が強いのだろうな。
月明かりと、それに照らされたシルエットの人力車。そしてその影。

小倉柳村「湯島之景」
知らない絵師の名前。キャプションには、明治13~14年(1880~81)に活動した浮世絵師で、(中略)清親の追従者と思われます…活動期間も短いし、よくわからないらしい。ほかの作品も見てみたいな。

小倉柳村「向島八百松楼之景」
お、もうひとつ作品があった。
清親風の光線画というよりも、西洋絵画を学んだ人っぽいのではないか。写実っぽい雰囲気が漂うように思うけどな…

ほかにも雷、雪、竜巻など。雲の表現も面白かったな。

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