鎌倉市内で古墳時代の箱式の石棺墓と埋葬された人の骨が発掘されました。石棺墓が見つかったのは鎌倉市由比ガ浜の海岸から400メートルほど内陸に入った遺跡の発掘現場です。石棺は深さが45センチ、長さ2メートル30センチ幅およそ1メートルで、数十個の石が長方形に積み上げられています。5世紀から7世紀ぐらいの古墳時代の石棺墓が鎌倉市内で発掘されたのは初めてですが、県内では13例目で主に三浦半島エリアで出土しています。一方、人骨は身長が155センチほどで骨の形状や成長度の分析から10代半ばの男性と推測されています。また6日には石棺墓近くで同じ古墳時代の地層から埋葬された子どもとみられる人の骨が新たに発見されました。鎌倉市は発掘現場を今月12日に一般公開する予定です。
tvkニュースより(出典先リンク消失)
というニュースが話題になりました。場所は、(仮称)由比ガ浜こどもセンター建設地とのことです。以前旧鈴木邸といい、アントニン・レーモンド設計の邸宅があった場所になります。
鎌倉で古墳というと、向原古墳群というのがあります(した)。
いくつか古墳があったようですが、現存しているのは和田塚という駅名の元になった和田塚です。もとは無常堂塚と呼ばれたもので、 1892(明治25)年にその一部が削られたとのこと。和田塚という名の由来は和田合戦から来ているようですが、どこまで真実なのかは謎のようです。
また、采女塚という円墳が1887( 明治20 )年 に道路工事のため壊され、女子像・男子像・馬・円筒などの埴輪が出土した記録があるそうです。
大まかですが今回の石棺が見つかった場所と、和田塚の位置をプロットしたものと、カシミール3D+スーパー地形セットで書き出した微地形図をGoogle Earthで表示してみました。
旧市街の平地の中でも比較的標高の高い場所に位置しているのがわかります。
由比ヶ浜通りが全体として標高の高い尾根筋に当たるようにも見えますね。
地形的と古墳の位置に関連性があるような気がしてなりません。
こうなると他の向原古墳群の位置を詳しく調べてみたくなります。(今後追いかけてみたいですね)