Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

161120みちくさ市@雑司ヶ谷とLIXILギャラリー

朝、モーレツな朝霧に出掛ける気分をそがれる。

意を決して重い腰を上げ雑司ヶ谷へ。まずは朝昼兼用の食事。鬼子母神近くの居酒屋でランチ。魚がおいしい店らしいが、揚げ物と刺身の両方を食べたくて中途半端なメニューを選んでしまった。反省。揚げ物か刺身のどちらかに拘るべきだった。まあ、とろろご飯はおいしかったのだが。

鬼子母神境内の手創り市 鬼子母神・大鳥神社を覗く。素敵なクラフトの数々!手持ちの金が少ないので手を出せず…素敵な手ぬぐいがあったのになぁ。

ふらふらと鬼子母神参道へ、おお!古本フリマ(一箱古本市とは名乗らない←これ、結構重要なことらしいよ)みちくさ市のお店がちらほらと見える。
にしても昔は鬼子母神付近は小洒落たお店はあまりなかったような気がするのだが(メロンパン専門店?カレーパンだったかな?あとは工房系とか)…嗚呼、幾星霜。学生時代に訪れていた頃とは風景が一変。時代は変わりますなぁ。

みちくさ市、いい感じ。
写真は人の少ないところを撮影。いろいろ面倒な時代故ね。

レインボーブックスさん、古ツアさんにご挨拶。レインボーさんからは一箱古本市の雑誌「ヒトハコ」を購入。ようやくの入手!うれしい。レインボーさんに感謝。
読書空間みかもの主催者を紹介される。こんど、みかもの古本市も行ってみよう。12/18かな。奥沢にて。
古ツアさんの場所はちょっと微妙な場所で、往路では全く気がつかず。復路で帰り際に気がついて立ち寄るった次第。せっかくなので2冊ほど購入しました。サイン頂けるように著書を持っていけばよかったな。そこが残念。

鬼子母神で開催中の手創り市と相まって、街の雰囲気がとてもいい。勝手出店(街のお店が店先に本を並べる)もあるようで、本と人と街のいい関係があるように見えました。
また、各地の古本屋を巡る古本修羅道は前からのものですが、各地の古本市を巡る(出店or客として。スタッフは一カ所で十分かなw)古本市修羅道にも踏み込んだ予感が…
当然、ブックカーニバルへのいい刺激も貰いました。ガンバラネバ!

というわけで戦利品。

今日のみちくさ市の #今日の戦利品 レインボーさんに古書現世、古ツアさんから!

次は銀座(京橋)へ。池袋からなら地下鉄か山手線を使えばいいのだが、あえて都電で大塚へ(時間に余裕があれば  王子駅まで乗りたかった!)

鬼子母神停留所の線路下が大きな空間になっていて驚く。都電と並ぶ予定の都道と関係ある工事なのかな… 以前は都道の工事もなく(もちろん副都心線なんて地下鉄も!)、鄙びた雰囲気の街だったのにだいぶ変わりましたなぁ。都電の車両も見慣れぬ車両ばかりでビックリ。

LIXILギャラリーの一階ロビーで開催された「LIVING CULTURE-LIXILギャラリーのグラフィック 35年の視点」を見に。いいねえ。みんな大好きLIXILギャラリー!
展覧会ごとに発行されたポスターやリーフレット、案内はがき、ブックレットなど、700点余にのぼるグラフィックの一部が展示してあるというもの。
広報・記録ツールとしてのグラフィックの重要性を再確認しましたよ。にしても、そのグラフィックの素晴らしさ!一つ一つ丹念に見ているといくら時間があっても足りないという…。(どうせなら、このグラフィックをまとめたブックレットも出版してくれないかな…)
見逃した・見られなかった展覧会をいくつも発見。せめて展覧会のブックレットぐらいはどうにかして入手したいな…(古本屋では結構まとめておいてある叢書なので、探すのは難しくない…はず)

LIXILギャラリーのグラフィックを見に。いいねえ。みんな大好きLIXILギャラリー!

二階に上がりLIXILギャラリーにて、「水屋・水塚 -水防の知恵と住まい-展」を見学。
洪水地帯での暮らし方・住まいとその地域性のある景観についての展示。

水屋・水塚展。中央の写真には土間の屋上に小舟が載せられている。こういう風景は氾濫常習地域だった、横浜市戸塚周辺でも話を聴くが、実際に見たことはない。

中央の写真には土間の屋上に小舟が載せられている。こういう風景は氾濫常習地域だった横浜市戸塚周辺でも話を聴くが、実際に見たことはない。

船の舳先型に生け垣を張り巡らして、水の流れに逆らわない方法。
まるで城のような石垣をつくるすまい。高床とステータス。お金ができるとまた一段挙げる 。家財の重要度で高さを変える蔵。
家屋が高くなる道沿いで一軒だけ路の高さのままの店・よろずや。客の出入りがしやすいように、家屋を高くしない。
低湿地を圃場化するために土を掻き上げる(と水路もできる)その風景。まるで日曜パズルの迷路のようだ。

さほど期待していた展示ではなかったのだが、見てみるとやはりおもしろい。
地域性で変化する風景のなかに地理的要因・気象的要因というのも関わってくるというのを感じられたように思う。もう一度、風土論(ベルグの「風土の日本」もかな)を再読してみよう。

LIXILブックギャラリーも当然ながら覗く。建築・都市・生活文化などを中心とした書籍群とその関連分野の本がセレクトされておいてある書店。
いつ行っても楽しいお店で、東京方面に出かけたときはなるべく寄るようにしている書店。今回は懐具合が寂しいので、歯噛みしながら店をでてきましたよ。

体調も気分もイマイチな中、意を決して出かけて大正解だった。感謝。

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