名称:開館20周年記念 植草甚一スクラップ・ブック
場所:世田谷文学館
会期:04.25〜7.5
入場料:¥800
見学日:6.28
図録:あり 世田谷文学館収蔵資料目録3 植草甚一関連資料 ¥1800 未購入
散歩だけにとどまらず、映画、海外文学、ミステリ、映画、古本などの大先達、植草甚一の回顧展。世田谷文学館では2007年にMy Favorite Thingsという展示をして以来のもの。(拙ブログでの感想。あれから8年か…。月日の経つのは早いやね)
展示自体は実物が見られる!以上の感慨は少ない。が、名刺帖のなかに、早稲田のジャズバンドのマネージャーの名刺。名前は森田一義(つまりタモリ)。植草甚一が亡くなった後、ジャズレコードのコレクションをすべて買い取ったのがタモリさんなので、こういう前段階でのつながりは、興味深かったな。
展示の白眉は、植草甚一が開店を夢想した古書店・三歩屋を再現(?といっていいのかなw)したもの。ここだけは撮影OKなので、うれしかったな。(建物自体は、クラフト・エヴィング商會展のものを利用)
しかし、展示方法に若干の見覚えと、置いてあったレジが某古書店が実際に利用しているもので、既視感にあふれていたかなぁ。(とはいえ、こちらの展示ももっと頑張らなくちゃ、ね)
文学館一階ではせたぶん・マーケットという販売系のイベントを開催(プロデュースは三歩屋と同じ方々) 。古書・雑貨・飲食などの販売で、いい感じのスペースになっていた。
会場内はカレーの匂いが漂い、どこぞの某イベントのとある事態をおもいだすなどw。
結局、なにも買わなかったものの十二分に楽しんだ古書マルシェだったかな。
なにより文学館でこういう事が出来るということに感慨を覚えた。
新橋に移動して、旧新橋停車場 鉄道歴史展示室の企画展「野球と鉄道」を見る予定だったが、旧新橋停車場を場所を勘違いして、汐留の街で迷子に。結局時間がなくなり断念。
時間がなくなったのは、そのあと鎌倉でブックカーニバルの「大人の朗読会」でお世話になっている紅月劇団の石倉正英さんによる朗読パフォーマンスがあったから。
題材は久生十蘭の「湖畔」。学生時代に読んだきり、ストーリーを全く忘れていたので、新たな気持ちで作品世界に入り込むことができました。
読書とも音読とも朗読とも違う朗読パフォーマンス。その場所の雰囲気や、伴奏の素晴らしさもあいまって、素敵な時間を過ごすことができました。
そのあとは友人と「TSUMUGI」で食事。
ドタバタはあったもののいい一日でした。感謝。