Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

植草甚一:My Favorite Things展

11/13に所用のついでに世田谷文学館で開催中の”植草甚一:My Favorite Things展”を見てきました。
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猫綱の世代で植草甚一の本を読んでいる人は珍しいかもしれませんね。
映画、ミステリー、ジャズなどに造詣が深く、散歩文は秀逸の方です。
雑誌”宝島”は元をたどるとこの方と関係が深いです。(晶文社のワンダーランドですね)

展示自体は彼のさまざまなコレクションと、原稿、手紙の展示です。
興味深かったのは彼の手紙かな、今のようにメールがあるわけでないので、こまめに手紙を出していますが、その日の内に走り書きで書いているので、悪筆、文章の校正の後もそのままで手紙を送っています。
何か感動したなら、その日の内にその感動を書いてしまうこと…大切なことなのかもしれませんね。

もう一つは彼の入院中のメモです。
ポケットサイズの絵本の各ページにそれぞれ白い紙を貼って、メモ帳として使っています。
2冊そのメモ帳があったのですが2冊とも同じ絵本を使用していました。
なぜ同じ絵本を使っているのか?
もちろんただ手元にその絵本があっただけなのかもしれません。
でも猫綱はそのサイズに意味があったのではなかろうかと思っています。
その絵本(=メモ帳)はちょうどパジャマの胸ポケットに入るぐらいのサイズです。
彼は病床でもメモ録りを続けていくことを日課としていたのではないでしょうか?
だから常に携帯できるサイズのメモ帳が必要ではなかったのかと思います。

この日自分が(所用、展覧会それぞれで)メモ帳がなくて苦労したので、
メモ帳に関して過敏になっていたのかもしれませんがね。

図録、パンフ、チケットは後ほど写真にとって公開します。

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