充実の週末だった。
金曜日、仕事終了後に地下鉄に乗って桜木町へ。
G空間EXPO番外編『もうひとつのGeoアクティビティフェスタ』という名の飲み会に参加。
地理情報・地図系のコンベンションのOFF会みたいなもの。(お誘いいただきました)
その手の話をTwitterで呟いているとは言え、自分は半可通のシロートなので、若干アウェイ(メンバーが濃い!)な予測もありましたが、予測通りではございましたw。
地理情報・地図系の話をたくさん伺いました(多分)が、俺の知識と酔った頭では理解もできず、記憶もだいぶ欠けているという…
とはいえ自分の知識と五感をフル活用して、楽しみました(筈、楽しかったという記憶だけはあるというw)。
お誘いくださった方に感謝。俺みたいな素人にお話ししてくださった皆様に感謝。
土曜日、二日酔い(かつ、声は枯れているし、なぜか左足が筋肉痛という…)のまま、友人(@Guro326 氏)と横浜市歴史博物館へ。
展覧会名:収蔵資料展 相模国鎌倉郡鍛冶ヶ谷村と小岩井家
場所:横浜市歴史博物館
会期:6/9〜7/8
入場料:¥200(常設展込¥500。Guro326氏より招待券頂いたので無料にて入場)
見学日:2012/06/23
図録:あり¥300(購入)
現在の栄区(横浜のチベット!なんていわれるよね)の鍛冶ヶ谷村(現・鍛冶ヶ谷)の名主小岩井家の資料を基に、横浜の歴史では触れられることの少ない横浜周縁部(南部)の歴史を掘り出した企画展。
生まれも育ちも(そして現在も)栄区住民の自分には見逃すわけにはいかなかった(笑)
まず驚かされたのは鍛冶ヶ谷(というか栄区)の立地。陸上交通の大動脈東海道が近く、東京湾と相模湾という二つの海に囲まれているという地理的特徴を持ち、周辺の戸塚宿・藤沢宿・鎌倉・金沢(今はともかく昔は港町)という街が近いので、他の経済圏との相互関係が存在していたということ。(企画展では触れられなかったけれど、近代の横浜だってそうだよね)
いわれてみれば、鎌倉道とか金沢往還も通るこの場所、以外と要(かなめ)な地域だったのかもしれない。
しかし、他の経済圏との相互関係があるということは、物資、金銭、人力などの供給をしなければならないと言うことでもある。
戸塚宿への人足提供(助郷というらしい)だけではなく、なぜか藤沢宿の助郷もやっている。地域的、制度的には戸塚宿だけのはずなのに…。
この助郷というのがかなりの負担だったらしく、なんども助郷免除の願を出している。
幕末近くになれば、こんどは三浦半島の海防のための助郷(川越藩の飛び領になる)もさらに請け負うことになり、戸塚宿への助郷休役の願をだすなど、相当苦労した模様。
他にも鎌倉・金沢の寺社仏閣からの『招待状という名の寄付金願い』が何度も!鎌倉の有名寺院(名前は秘すw)もたびたび。
まあ、持って行かれるだけではなかったようで、寺院が貸し元になる金銭の運用を任されていた模様。
鍛冶ヶ谷村ではなかったかもしれない(うろ覚え)けれど、寺院の貸付金に村から投資もしていたらしい。(村の余剰金を寺院の名前で貸し出す。→寺院も村も儲かる!)
決して貧農が重税にあえいで暮らすような物ではなかったのかもしれないな。近世の社会の見方を変えていかなくてはダメだ。
網野善彦の古文書返却の旅―戦後史学史の一齣で読んだようなことが、栄区の片隅でも起こっていたとは驚きだった。
あとは名主小岩井家が個人で行っていた事業が面白い。医薬の製造販売を手がけたり(横浜〜三浦湘南地区に支店も!)、酒の製造を目指して酒造株(免許)を取得(逗子の桜山から!)したりしている。
酒は水質が酒造には向かなかったらしく最後は酒造株を転売したようだが、うまくいっていれば面白かったのになぁ←なにを考えている、俺(笑)。
今回の企画展は収蔵資料をただ並べてあるような展示。フロアレクチャーに参加して大正解だった(@Guro326氏のアイデア。多謝。)。ただ企画展を見ただけでは何もよくわからず不完全燃焼に終わったように思う。
展示する側ももっと見せる工夫しないといけませんね。せっかくのいい展示なのに…
最後はパシフィコ横浜に移動。G空間EXPOに。(@errieと合流←そういえば前回のG空間EXPOが最初にお会いしたのでした)
前回の横浜歴史展示の様な物がすくなく、一般人にはなかなか辛いコンベンションでした。
ただ歩測体験コーナーで歩測と実測の誤差が23mm(!)という大記録をたたき出したのが、俺の一番の成果。昔のオリエンテーラー時代の歩測練習が生きるとはw。俺、凄い(爆笑)
一応証拠写真を
あとは日本地図センターの販売コーナーでいろいろ購入。地図記号手ぬぐいを入手できたのはうれしいところw
なんか大物を買うのを悩んでいた人がとなりにいたような記憶が(笑)←最終的には買ってましたね。
参加はできなかったのだけれど、「女子の地図力最前線―“地図ガール”の感性と新マーケット 」というシンポジウムが熱かった模様。Togetterをみて歯噛みしているしているところ(笑)
最後は大船、正一合で軽く飲み。大船の焼き鳥の名店(というか有名店)よりも、こちらの方が好きかも。
いい週末でした。