Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

アートで見る南総里見八犬伝@金谷美術館

名称:アートで見る南総里見八犬伝
場所:金谷美術館
会期:06.11〜9.13
入場料:¥800
見学日:9.13(またしても最終日!)
図録:あり。価格不明。未購入。

滝沢馬琴の南総里見八犬伝に関する展示。同年代なら角川映画の世代かな。NHKの人形劇はさすがに記憶がない。
最近、滝沢馬琴を主人公にした小説や浮世絵でなじみがあるようになってきたというのもあり、海を渡って見学する事に。(鎌倉の歴史を勉強する中で、関東武士の話(ex.古河公方、結城合戦など)も知るようになってきたのも一端かもしれない)

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フェリーに乗り込んだあとはビール(一杯目)

浜金谷で地魚の食事…と思ったら、微妙な感じ。結局フェリー乗り場にあった道の駅的建物で食事(ワイン&ビール二杯目)。魚を食べたいなら三崎の方が楽しめるかな。

気を取り直して、美術館へ。房州石も使った瀟洒な建物。

まずは、馬琴の南総里見八犬伝の全冊揃いの展示。合計106冊!そしてその106冊が入る木箱。今で言えばBOX SETのような感じ。

馬琴の直筆原稿。失明寸前のもので字が乱れている。
妻に口述筆記させた原稿。字が綺麗。医者の娘で学はあったようだが、馬琴にあれこれしかられたという逸話がある。馬琴の要求が高いのだろうなぁ。奥様に同情。
(同行者の知人から指摘。息子の妻に口述筆記させた原稿。字が綺麗。医者の娘で学はあったようだが、馬琴にあれこれしかられたという逸話がある。馬琴の要求が高いのだろうなぁ。息子の妻に同情。 )

馬琴の本が難しかったようで、絵入りの翻案本というものが展示されていた。名を「犬の草紙」。
ただし、文字は細かくてそれでも読みにくかったろうと想像する。絵があるだけマシだったのか。

それぞれの挿絵。二代目豊国、国芳(おお!)、月岡芳年、歌川貞秀の名も(五雲亭貞秀ですすよ!おお!) 。河鍋暁斎もあったような記憶。

次のフロア。浮世絵の展示。

二代目豊国や国芳が中心。(他は名を失念。メモを取っていなかったのが悔やまれる…)
物語の名場面からいくつかを紹介。ところが八犬伝の超抄本しか読んだ事の無い自分にとっては難物。
同行者や解説員の説明でようやく思い出したり、思い出さなかったり。八犬伝もそうだが、鎮西(初稿でこう書いていました。指摘多謝)椿説弓張月、雨月物語など、読んだ事がない本(のくせに知ったかぶりしている)が多すぎる。(時代は違うけれど、泉鏡花も宿題だよねぇ…)

浜路くどきの場。同節の火遁の術(国芳!)。芳流閣の決闘の図。
芳流閣は二代(三代?)豊国と国芳のものが並べて展示。豊国が登場人物の羅列なのに対し、国芳のなんと生き生きとした描写ぶり!屋根の上で登場人物が躍動している。(やはり国芳は凄い絵師なのだなと思わされた場面だった)

船虫の悪女ぶり、その目の描き方。目の描き方でこんなにも違うのか。

犬塚信乃の女装姿。いやなんつーかw。(痣云々の話も知人から聴いて、ようやく思い出す次第。物語を知らないというのは、こういうときに楽しめないのね…)

なにのシーンか忘れたけれど、狸が沢山現れる様子。これも国芳の絵。国芳ならではのものかなぁw

次のフロア。八犬伝の派生品。

演劇、映画のポスターなど。
宝塚でも八犬伝を演じたのはいいが。「バウ・ロマン」とは…。まあ、角川映画と同じ鎌田敏夫だから、それでいいのかも。

新八犬伝の人形二体。辻村ジュサブローですよ!これ、うれしがる人いるのではないかなぁ。
新八犬伝の宣伝パンフ等も展示。

切り絵作家、宮田雅之の展覧会ポスター。山田風太郎の翻案本の挿絵だそうで。これがなんとも素敵。艶っぽく、格好いい。このポスターは欲しいなぁ。

八犬伝の立版古、双六など。立版古は面白いね。復刻版を出せば面白かったのに。

農村歌舞伎の衣装。よく作ってあるなぁ。鳥の柄だったのは、なにか意味があるのかな。

別館(最初からそこでも展示があると教えてくれれば!)

別館は房州石でできた蔵。房州石の摩耗具合は鎌倉石のそれとも違って、曲線が美しい。(浜金谷の街には結構石積みが多いので、散歩すれば楽しめるかも)

新八犬伝のビデオ上映。だから、こういうのは前もって教えてくれないと!(見る時間を確保できなかったよ、残念。)

別館二階は現代の八犬伝のマンガ、書籍が展示。SFっぽいのとか、妖怪戦記っぽいものもあって微苦笑。久米正雄の翻案ものがあって、それは読んでみたいようなw。

見学終了後は古民家カフェでコーヒー(個人的には再訪したいレベル)。

帰りのフェリーでまたビール。京急まわりの逗子で、ようやく新鮮な魚にありつくw(雨後の月はやはり美味。ああ…)。

金谷美術館は小さいハコだけど、なかなかの展示。ついて行けなかったのは、俺の知識量の少なさ故。もっと本を読まなくてはね。(今回は同行者の知識量に助けられました)

金谷美術館、いい展示もしているようなので、今後もチェックしていくつもり。

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