Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

180609浮世絵モダーン@町田市立国際版画美術館

名称:開館30周年記念 浮世絵モダーン 深水の美人! 巴水の風景! そして ・・・
場所:町田市立国際版画美術館
会期:4/21〜6/17
入場料:¥800
見学日:6/9
図録:あり、未購入、¥2500(たぶん購入する)

浮世絵版画の復興を目指して大正初期に登場し、昭和10年代まで制作・出版された「新版画」と称する伝統木版画の展覧会。当時の時代背景や技術、表現方法に触発された当時の最先端なのだそうだ。よくよく考えれば、「浮世」絵なのだから、時代の最先端を目指すのは当然か。

最初に展示された石井柏亭や、外国人画師カペラリの作品。(外国人絵師の作品は多かった。これらを見ることもできたのが、収穫のひとつ)
そして北野恒富の舞妓を堪能。鷺娘、いい。北野恒富の良さをうまく表現できないのが、残念。とにかくいいのだ。

小早川清のモダンガールのもの。こういうのも美人絵の系譜なのか。
日本画のイメージが強い伊東深水。新版画ものも結構あるのね。
山川秀峰の婦女四題 秋。顔立ちがくっきりとしたモガと着物姿。そして、構図は美人絵っぽさ。いい感じ。

とはいえ、風景画の吉田博や川瀬巴水の線描の細かさ、ちょいとHDR風味のものがやはり好きなのかもしれない。役者絵や花鳥にはあまり心が動かなかったな。(女性、風景、役者、花鳥、創作の五部構成)

今回の展示の中で、江戸趣味としての技法なのか、表現としてのそれなのかは厳密に分けるべきと、(特に外国人絵師のもので )感じた。

他、笠松紫浪、土屋江逸、石渡光逸も(横浜者としては石渡の作品は気になる。ノエル・ヌエットの横浜磯子という作品も)。

橘小夢、小村雪岱をみられたのも眼福なり。それでも今回は北野恒富の舞妓にかなう作品はないかもね。

図録は¥2500ナリ。値段に躊躇して買わなかったが、これは買っておくべきだろうなぁ。

常設展で畦地梅太郎の作品を見られたのもうれしい。俺はアームチェア・ワンゲル(書斎登山部)なので、なおさら。

版画美術館のあとは町田市民文学館ことばらんどへ。北原白秋の展示を見る、というよりは以前時間が取れなくて断念した文学散歩の先達・野田宇太郎の企画展図録を買いに。とはいえ、白秋のの展示も興味深かった。

最後は(暑さでゲンナリしていたため) 最近できたばかりの古書店を覗かずに、町田の九龍城・高原書店へ。

じっくり一棚一棚をみていかないと、ダメな古書店。かなりの時間を費やした。ただ、以前よりも叢書で探すのが難しくなった感があったかな。中公文庫の古いのを探すと何カ所かに分かれていたような気が。昔はもうちょっとまとまっていたような…。中小系の絶版文庫もあまり見つけられなかったな。
なによりもカラーブックスも以前より少なくなったなぁ。昔よりもファンが増えたせいもあるのかもしれないが。昔は棚一面カラーブックスだったのに…。

例の件(って二つあるのだがw)以来、すっかり外のみをする自信がなく、そのまま帰宅。まあ、自重は必要よね。

#今日の戦利品 町田の九龍城古書店と、都合がつかなくて断念した展示の図録。平仄はとれて…いる?

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