Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

狩人と犬、最後の旅

横浜伊勢佐木町の横浜シネマリンにて鑑賞。

ビーパルの記事や、エーグルのメールマガジンで絶賛してたので、期待はしていたのですが、予想以上の映画でした。

 

まず映像が美しい。ロッキー山脈の荒涼とした大地を神々しく捉えています。
そしてその寒々しくもある場所につかの間現れる美しい紅葉や花々、多様な動物たちが登場し、そこが豊潤な生物の営みが続く大地である事を映していきます。

 また主人公の生き様、ただ猟をするのではなく自分がこの自然環境の一部であり、只生業として狩猟しているのではなく、この自然を守っているという使命感(マタギと似てると思いました)の美しさ。そして奥さんとの細やかな愛情…ロッキー山中の厳しい環境のなかではお互いに寄り添ってなければならないのでしょうが、それにしてもうらやましく、美しいです。

もう一人(一匹?)の主人公、ハスキー犬のアパッシュ。かわいいですね!!
あんなに表情豊かな生き物なんですね、犬って。犬を飼った事がないので知りませんでした。

観客、ナチュラリスト系やアウトドア系の人多いかとおもいましたが、そんな事はなかったです。若い人も少なかったです。ちょっと以外でした。

びっくりしたのがパンフレットのサイズ。ふつうのパンフはA4よりちょっと大きいサイズですが、この映画はCDジャケットを二回りぐらい大きくした感じ。ちょうど小型の絵本みたいなサイズです。

気になったのが、邦題。ちょっと意味違う気がしますが…まあ許せる範囲ですか。

 

観客が小うるさかったのを除けば、たいへん楽しめる映画でした。

★★★★★

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