Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

1.10 鎌倉からはじまった。1951-2016 PART3 1951-1964 「鎌倉近代美術館」誕生

名称:鎌倉からはじまった。1951-2016 PART3 1951-1964 「鎌倉近代美術館」誕生
場所:神奈川県立近代美術館 鎌倉館
会期:10.17〜1.31
入場料:¥1000(一期、二期を見ているので無料)
見学日:1.10
図録:なし?

閉館となる神奈川県立近代美術館鎌倉館を3部構成で振り返る展示の3期目。一期二期は見学済み。

閉館が大々的に伝えられたためか、大混雑。作品はじっくりと見ることができる状態にはあらず。
なので美術館の建築をじっくりと見ていくことに変更。

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中庭。こんな状態だものねぇ…

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二階展示室から中庭・ピロティに降りる階段。午後なので天井に浮かぶ波紋は綺麗に撮れず。

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中庭のこけし(イサム・ノグチ作)そういえばじっくり見たことはなかったな。

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三階の旧学芸員室から吹き抜け廊下と中庭を見下ろす。光が綺麗だった。

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同じく旧学芸員室から喫茶室の壁画・女の一生(田中岑 作)。2003年の改修までは、壁の裏に隠れていたらしい。

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震災後、展示には使われなくなった新館。水に浮かぶガラスウォールが美しい。中からの風景を見られないのが残念。水の上に浮かんでいるかのような空間だったよね…

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建築に詳しくはないけれど、この柱の処理とか、せり出した床面とかが好印象を与えているのだろうな。

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新館へと渡る廊下。平家池の上を渡る。ガラスで完全に覆われていない(閉鎖形でない)部分がいいんだよね。
もう二度と、渡ることはできないんだよなぁ(溜息)

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本館の彫刻室からみれば、こんな感じ。嗚呼…

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ミュージアムショップで買った吉村弘さんのCD。鎌倉館と葉山館のオープニング・クロージングBGM。それぞれの館にあわせた絵楽譜が同封されている。このCDは必聴です。

当初から八幡宮との50年賃貸という話はあったし、県の財政難、耐震性と文化財保護法の問題があり、現状維持は無理だったのかもしれない。
とはいえ、この地にこういう箱があったことは記憶しておきたいと思う。
そして本館だけは八幡宮側も維持の意向を示しているようだが、具体的な計画などは聞こえてこない。今後も注視は必要だと思っている。

ありがとう、カマキン。さようなら、カマキン。

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