調べメモ的に。
発端はこの記事
田丸金次郎は、大正十三年(一九二五)から昭和十四年までの十六年間、この下飯田の地で当時のブランド商品とも言える「鎌倉ハム」のスライス缶詰を、「田丸商会」という名のもとで生産し販売していた
名前に聞き覚えがないのは、期間が短い故か。
そもそも鎌倉ハムは1社のブランドではなく、地域ブランドのようなもの。故に複数の鎌倉ハムブランドを名乗る会社がある。
鎌倉ハムは、明治三十年(一八九八)に根岸に住むイギリス人ウイリアム・カティスによって創始され、鎌倉郡各地で生産されたためにその名が付けられた。主な生産者は、田丸家のほか、柏尾の岡部家、斎藤家、益田家、大船の富岡家、下和泉の清水家であった。
富岡は大船軒との絡みもあるし、斎藤家も戸塚の地で今も精肉店を営んでいるので知っている。ほかは…?
ウィキペデアがうまくまとまっている。
それでも清水家、岡部家に関する情報はない。先の記事によれば田丸家は清水家で修行したようだ。
…って家系みたいな感じになってきたなw
現在の主要生産者として挙げられているのはこちら
- 株式会社鎌倉ハム(愛知県名古屋市) - 齋藤系。関東大震災で鎌倉の工場が壊滅したため、名古屋市の工場が生産の中心となり、1955年(昭和30年)に本社を名古屋に移転した。
- 株式会社鎌倉ハム富岡商会(鎌倉市) - 富岡系。大船駅で駅弁を製造販売する大船軒と同根。
- 株式会社鎌倉ハム石井商会(横浜市南区) - 益田家から製法及び事業を受け継ぎ、1921年(大正10年)に設立。
- 株式会社鎌倉ハム村井商会(横浜市瀬谷区) - 1929年(昭和4年)創立[15]。
- 株式会社鎌倉ハムクラウン商会(横浜市磯子区) - 1962年(昭和37年)設立[16]。
- 株式会社ゼストクック(東京都西多摩郡瑞穂町) - 1985年(昭和60年)に鎌倉ハムマツダを吸収合併[17]。
鎌倉ハム、鎌倉ハム富岡商会、鎌倉ハム石井商会が元祖カーティスからの系譜。
鎌倉ハム村井商会と鎌倉ハムクラウン商会は独立(インスパイア?)系。
ゼストクックは惣菜チェーンですね。HPにはハム生産の項目見つからず。鎌倉ハムマツダも不明。
そういえば東海道沿いに斎藤家のハム製造に使われた赤煉瓦倉庫がありましたね。
手元には2008年の写真しかなかった。これも無くなる前に撮影に行かないと。
不明点をまとめておく
- 岡部家について成立と消滅の時期
- 鎌倉ハムマツダとは?
- 清水家について成立と消滅の時期
- カーティスが経営していた白馬亭というホテルの場所。戸塚区下柏尾という記述はあるのだが…
- ほかの生産者はいなかったのか?
益田家と斎藤家が関係しているので、赤レンガ倉庫と益田家(益田家のモチノキ事件のソレよね?)のあたりなのだろうが。
あとは食べ比べをやってみたいな…。ハム5種食べ比べ…
ウィキペディアなどにまとめられている鎌倉ハムの歴史はだいたいこれがベースになっている感じがある。これもどこまで正しいのかね。
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(2021/11/14追記)2021年9月に撮影したものが発見されたので、掲載しておく。角度は一緒だが、鮮明なだけよいのではないか。