Days on the Rove

好事家風情の日常。読書と散歩と少々の酒。

ブクブク交換の為に用意した本

ブクブク交換の詳しい説明はこちらを

11/8に参加予定だったブクブク交換、『第二回 本と名刺の交換会、ブクブク交換in野毛(横浜)』用に用意した本をご紹介。

その1、読んで楽しくなる本 

じつは、わたくしこういうものです
クラフト・エヴィング商會
平凡社 ( 2002-02 )
ISBN: 9784582829921

大好きなクラフト・エヴィング商會の本。
架空の物を創りだす事に長けているクラフト・エヴィング商會が、今回は実際の人物に架空の(空想の)職業を当てはめて、写真と文章で魅力的に語りださせる、という本。
登場する人々が、それぞれもっともらしい雰囲気に見えてきて、そんな(空想の)職業に憧れてみたくなったり…。
読んで愉しい…というよりも、現実逃避の書籍なのかも(笑)

白眉は最後に登場する『冬眠図書館のシチュー当番』。詳しい説明はあえてしませんが、ブッキッシュ(Bookish)の方なら魅力的に見える筈です!

その2、泣ける本 

森崎書店の日々 (小学館文庫)
八木沢 里志
小学館 ( 2010-09-07 )
ISBN: 9784094085457

失恋して仕事も失った女の子が、叔父の経営する古書店で暮らし、叔父や周囲の人々に見守られて再生していく物語。

ストーリーはシンプルで、結末もすぐに想像できる物語。でもホロリとして、(まるで泣いた後のような)爽快感を感じた一冊でした。

多くの本に囲まれた空間は、繭の様に感じられることがありませんか?その1で紹介した『じつは〜』の冬眠図書館にも通ずる、自分の理想の世界なのかも。
この作品の魅力は登場する人物のそれぞれも魅力的。初読時には、しばらくこの世界に浸ってみたくなった事を思いだします。

その3、何度でも読み返したくなる本

波止場日記―労働と思索
エリック ホッファー
みすず書房 ( 2002-08 )
ISBN: 9784622051398

エリック・ホッファーはアメリカの思想家。
数奇な人生を送ったひとで、失明・無学を経て49才で処女作を発表するまでは沖仲仕として働きながら、読書と大衆運動についての思索をかさねた人です。

この本はそんな沖仲仕としての労働と思索にふける日々の日記。ただそれだけの書籍。なのに奥が深い。

おそらく自分の行動規範になっている本です。ホッファーのような境地には絶対に達することはできないけれど。

何度の読み返して、新たな発見が何度もある本です。

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と、3冊をセレクト(2冊は交換用に新たに古書を買っちゃったよw)

それにしても選書が難しい。
自分の思いだけではなく、他の参加メンバーに興味を持ってもらえる書籍を選ぶのが難しいです。

加えて、これを人前でプレゼンできるのか、俺…(笑)

*前回の様子はこちら

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