名称:生き放題、死に放題 山崎方代の歌
場所:鎌倉文学館
会期:10.04〜12.07
入場料:¥400
見学日:11.16
図録:有。購入。¥800
以前もブログに書いた歌人・山崎方代。その歌の不思議な魅力にはまっている。
その展示があるなら行かなくてはなるまい。
第一部はその「歌」の展示。
彼の短歌を短冊・色紙・書(中には短冊形にプリントした物も)で展示。
方代の直筆は(書に詳しいわけではないので、感想を言うのは気が引けるが)、あまりうまくない。勢いだけで書いたような筆。それが味わいといえば、味わいか。
歌稿も展示。歌稿よりも創作ノートを見てみたかった。清書された(それでも推敲のあとはあるのだが)ものよりも、苦吟(短歌でもこの言葉を使っていいのかどうか)した様子がうかがえる物が見てみたかった。
方代を写した写真も要所要所に展示。ポーズを決めたような写真が多いな。
第二部はその「人」の展示。
18歳の写真。地元の短歌会の集合写真。(当然ながら)蓬髪でもなく、普通の田舎の青年といった趣き。
戦前の短歌雑誌。山崎方代ではなく山崎一輪という号。
詠嘆調の歌。ごく普通の作歌ぶり。
軍服姿の写真。裏には住所や歌・詩が書かれている。
(横浜市神奈川区浅間町4丁目と書かれているようだが…。浅間町は方代の姉がいた場所なので間違いないと思うが、神奈川区だったことあったかな?要調査。)
自費出版した歌集。あっさりとした表紙。こういうフォーマットがあったのかな。当時の他の歌集を見てみたい。
會津八一からのはがき。賛辞が書かれている。(もうひとつ、家を訪ねてくるなという内容のものもあったように思うが、記憶不鮮明。)
吉野秀雄の日記。方代が訪ねた様子が書かれている。
毎日新聞に掲載された方代の記事。栄区田谷に住んだときの住まい(というか作業小屋)が写った写真。この場所を以前から同定したいのだが、なかなか…
交流があった鎌倉飯店の暖簾。方代が揮毫した物。
特に感銘を受けた展示ではなかったが、方代の直筆や歌集を見られたのが収穫かな。