横浜鎌倉をハシゴ。その記録。(書きかけで放置。メモを無くしたのでごくあっさりと。やはり鉄は熱いうちに、ブログは印象ふかいうちにですね)
名称:被災者が語る関東大震災
場所:横浜開港資料館
会期:7/13〜10/14
入場料:¥400(※都市発展記念館との共通入場券)
見学日:09/14
図録:¥700?(都市発と同一)未購入
名称:関東大震災と横浜 廃墟から復興まで
場所:横浜都市発展記念館
会期:
入場料:¥400(※開港資料館との共通入場券)
見学日:09/14
図録:¥700?(開港資料館と同一)未購入
名称:レンズがとらえた震災復興 1923~1929
場所:横浜市史資料室(横浜市立中央図書館内)
会期:7/13〜10/14
入場料:なし
見学日:09/14
図録:なし
東日本大震災以降に過去の地域の災害を振り返る必要性が叫ばれる中で、今年が関東大震災から90年ということでタイムリー(加えて重要)な企画展。
加えて9/28から横浜みなと博物館でも展示。鎌倉中央図書館でも震災と鎌倉というパネル展がおこなわれてた(すでに終了)。
個人の震災の記録がおおいということ。写真、手記(公開目的・私的記録のものも含めて)。これらが後世に残ることが大切だと言うことに気がつかされる。
公的な歴史だけではない、それぞれの息づかいにも似た歴史さえも、その事象(今回は地震)の全容を明らかにするのに役立つと言うこと。やはりアーカイブは大切なことなのだ。
市史史の展示では震災の記憶をアーカイブするために市が市民に蒐集の拠点として小学校に持ち込むようお願いする文章が展示されていた。
横浜にも震災記念館という史料館が戦中まであったこと。過去の記録を残し展示していくことの重要性。(追記、はまれぽでも記事になっていた。)
以下、メモより
戸塚、高島橋の落橋の写真(二種類)。地元近くでもあり、なじみのある場所。その落橋の写真によって震災が遠い過去の記憶ではなく身近なものであると感じさせられた。
崎陽軒のシウマイ弁当の掛け紙に震災標語「復興の花は強き自覚の幹に咲く」
義援金目的の震災絵葉書、千社札など。狂歌や阿呆陀羅経の様なものも。
大桟橋中央が崩壊した写真。ちょうど大桟橋に寄港していた船の船員が撮った写真なども。
刑務所(当時の刑務所は滝頭付近。今の滝頭車庫あたりか?)のお解き放ち(一時開放)。まるで江戸時代みたいだが、実際には法令で制定されていたらしい。そういうものなのか。
パノラマ写真に写り込んだ、焼け落ちた神奈川県立歴史博物館(当時は横浜正金銀行)ドーム。
横浜の新聞三社(横浜貿易新報、横浜日日新聞、横浜毎朝新聞)が横浜市と協力して発行した横浜市日報。協力して必要な情報を正しく出すことの意義。
鳥瞰図絵師・吉田初三郎の震災鳥瞰図。こんなものまで描いていたのか…
落橋した谷戸橋を復旧したのは、千葉県にあった陸軍鉄道第二連隊の工兵たち。
市電の路線復旧は鉄道第一連隊だった…かな?
埋立されたばかりの新山下町に仮設住宅。これが同潤会アパートにつながったのかな?
復興建築助成株式会社という組織。助成を受けた第1号が伊勢佐木モール入口右側にあるイセビル。モール最古の建物だった筈。(今度じっくり眺めてみよう)
横浜貿易新報社の新社屋完成記念品の、ウサギの眞葛焼。(こんなところにまで眞葛焼!うさぎの顔がちょっとかわいい)
震災後、新しく建てられたニューグランドホテルの総料理長サリー・ワイルの使用した「タイプライター」。タイプライターですか…。
高台から一年ごとに定点観測したパノラマ写真。
復旧・復興の素早さにはただ驚かされるばかり。(ふと別のことを思い出す…う〜ん)
それぞれが暮らす場所の災害の記録は必ず残っている。それを再認識・再検証することは大切ですね。各地でこのような展示がなされることを期待します。
そして、どんなかたちであっても記録を残すことの重要性。公式記録だけではない、一人の感想・記憶としての記録であっても、そこから立ち上がるものは必ずあるということですね。
ほかに開港資料館にて生麦事件の犠牲者、リチャードソンの発見された写真を鑑賞。
ちょうど151年前の9/14が事件発生の日でした。
名称:キングの塔誕生!-神奈川県庁本庁舎とかながわの近代化遺産-
場所:神奈川県立歴史博物館
会期:7/20〜9/16
入場料:¥600(特別展のみ)
見学日:09/14
図録:価格不明。未購入。
県本庁舎のコンペ図案が面白い。一定の制約下のもとに様々な建築家(前川國男も!)が設計しても、大抵の雰囲気は似てしまうという面白さ。細部はそれぞれに違うようでしたが…。
コンペを勝ち抜いた小尾嘉郎(おび・かろう)は東京市電気局の建築技手(調べたら市電関連の事をやっていたみたい→ちょっとキニナルw)
こちらも設計図から棟上げ式関連の写真・資料までなにからなにまでアーカイブされている。やはりアーカイブしておくことの重要性を強く感じました。
名称:大佛次郎と落語
場所:横浜にぎわい座
会期:9/7〜10/15
入場料:無料
見学日:09/14
図録:なし
落語にも(実際のところ大佛次郎)にも大して詳しくないものの興味深く拝見。
大佛次郎が主宰した雑誌「苦楽」に落語記事→演芸記者・安藤鶴夫に執筆依頼→二人の交流→安藤鶴夫「巷談本牧亭」で直木賞→そのときの選考委員が大佛次郎という関係が面白かった。
名称:資料展示:鎌倉文士とまちづくり ー鎌倉カーニバルと鎌倉文庫を中心にー
場所:鎌倉中央図書館
会期:9/12〜9/18
入場料:無料
見学日:09/14
図録:なし
内容、質ともに圧倒される。これからやりたかったテーマ?がすべてあったような…w。
もっと頑張らなくちゃだな。
他に鎌倉中央図書館で終了した震災展示の一部が展示継続されていたので鑑賞。
やはり資料が残っている意味が大きい。図書館の機能は(一部の公立図書館で重要視されているようには見えない)アーカイブにもあるのではないか、と。
夜は材木座の角打ち萬屋酒店、とむず、河岸を変えて大船g'zでしたたかに酔う。